秋はイベントシーズン。お祭り騒ぎは大好きだけど、あまりのイベントの数にどれに行こうか迷ってしまう、
優柔不断なライターいなです。
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掛川市の横須賀地区で、古き良き町並みをそっくり美術展にしてしまおうというイベントが毎年開催されていると聞き、
芸術の秋に文化的なことを、なにか1つしておきたいと思っていた私は、さっそく行動開始!
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▲みんな楽しそうだなぁ
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たくさんの人が歩いていますね。親子連れもいれば、子ども同士で遊びに来ている姿も。
静粛な展覧会などとは違い、祭りのような活気があります。
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▲遠州横須賀倶楽部の皆さんと、城代(じょうだい) 竹内 誠人(まこと)さん(前列中央)
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※城代とは - 城主の留守中に代理として城を管理した者のこと。城下町だった横須賀地区をイメージしての役職。
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「ちっちゃな文化展は横須賀地区に住んでいる方に元気になってもらいたいという思いで始めたイベントです。
町興しの方法には正解というものは無くて、どこか別の町で成功した手法を、そのまま真似してもうまくいかない。
横須賀には横須賀の独自性があって、あくまで自分たちらしいイベントにしたいと思って続けています。
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最近ではちっちゃな文化展も広がりを見せていて、遠州横須賀街道といえば、ちっちゃな文化展をイメージする
人も増えてきていますが、文化展というのは目的の為の方法の一つでしかありません。
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元々お祭りが盛んな横須賀の人達が楽しんで、元気になってくれる事が大事なんです。」と竹内さん。
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▲掛川市で絵画教室を開いている杉山 茂子さん
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さっそく入った『妙徳寺(みょうとくじ)』に展示してある油絵に目を奪われました。
杉山さんの作品の中で、牛は重要なモチーフだそうです。
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力強い筆使い。立体的な絵の具が、暗色を基調としたキャンバスに更に影を生み出し深みが増しています。
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▲六方焼(ろっぽうやき)ってなんだ?
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妙徳寺を出るとダンボールにマジックで手書きされた「六方焼き あります」の文字を発見。
聞いたことの無いそれに興味津々の私。
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▲自家製和菓子もある (有)菓子彦商店
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食べてみようとお店で聞いてみたのですが、ちょうど切らしてしまっているとの事。
出来上がるまで、先に会場をまわってくることにしました。
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▲試食あり!どれどれ
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少し歩くと手作りジャムのお店で「手作りにんじんジャム」の試食がありました。
クラッカーにのせてパクり。
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おお!これは面白い。にんじんの甘みが活きていて、ペーストはすりおろした細かいニンジンが残っている。
にんじん特有の強い香りも無い。あまりの美味しさに残っていた最後の1瓶を購入。
これは良いお土産が出来たぞ。
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▲この絵は、麻に描いてるのか
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気になって足を止めたのは、麻布に描かれた子どもを抱きしめる母親の絵。
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▲愛知県から来ている小林憲明さんの作品 題:ダキシメルオモイの杜(もり)
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小林さんが展示しているのは、自身が普段活動している、子どもを抱きしめる母親をテーマにした
『ダキシメルオモイ』プロジェクトの作品。
どの絵のお母さんも、表情が笑顔にも、憂いを秘めた表情にも見えます。
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▲掛川市 環境経済部 商工観光課 観光交流係:伊藤さん
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掛川市役所の職員のみなさんは駐車場の整理で忙しそうで、その中のお1人に写真をお願いすると、
「適任がいます!」と紹介されたのが伊藤さん。笑顔がまぶしいです。
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▲六方焼きゲットー!(100円/1個)
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ぐるぐる歩いて、お腹が空いてきたところで菓子彦商店に戻ってみると、六方焼きが正に焼きたて。
こしあんを生地で包み、6面を平らに焼いた饅頭で生地はパリパリサクサク、中はトロットロ。
半生の生地に粉っぽさは一切なく、あんことの相性も抜群!
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展示の各会場では、紹介した絵画の他にも、陶芸や伝統工芸、音楽に木工など。
1日でまわりきれるのか心配してしまうほどの作品がありました。
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多くのアーティストの方が、毎年同じ民家やお店で展示をする事が多いそうなので、
今回行きそびれた人も、来年足を運んでみてはいかがでしょうか。
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来年も来よう。そして六方焼きを食べるのだー!
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、※この記事は2013年12月に公開しました
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『遠州横須賀倶楽部』
事務局:掛川市西大渕4334番地 掛川南部観光案内処内
TEL:0537-48-0190
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『遠州横須賀街道ちっちゃな文化展(掛川市HP内)』
URL:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/event/chittyanabunkaten.html
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