海の近くで育ったので、波の音を聴いたり水を見ると、とても安らぎます、ライターきゅうです。
疲れが溜まっているんでしょうか?!なんだかとても癒やされた~いという気分でいたところ、
小さな癒やしの水槽を作り出している人がいるとの情報をキャッチ。
早速、御前崎市の「水草作家てっちゃん先生」を訪ねました。
どんな方が癒やしの水槽を作っているんでしょうか?興味津津。
今年(2013年)、日本最大のペットイベント「ジャパンペットフェア」で発表した水槽の作品が
グランプリを受賞したそうです。
日本にただ一人の水草作家という、てっちゃん先生。
店内にはご自身が考案したビンを水槽代わりに水草を配置した作品(ボトリウム)がたくさん置かれています。
水に揺らぐ水草の姿がどれも美しくて、ステキ。
他にも、水草を使って造られた、大きな水槽もあります。
田畑さんに、水草作家になったきっかけを聞いてみました。
元々アクアリウムの世界に興味があり、最初は23歳の時に東京の水草専門店で修行したのがきっかけ。
以来、この分野の仕事を続けてきました。
「水槽の世界は男性的な感覚が多い。カッコイイ、スゴイものを作りあげる事を求められるところもある。
でも、僕は女性や子どもが見て、キュンとなって、かわいい!と思ってもらえる作品を造りたいと思っているんです。」
配色も柔らかで癒される作品は、田畑さんの感性の中にある、女性的感覚が作り出しているんですね。
ちなみにてっちゃん先生というのは、水草関係のスクールの講師時代のニックネーム。
生徒さんからそう呼ばれていたんですって。
ボトリウムはコーヒーカップと比べるとこのような大きさ。本当に小さなビンで構成されたアクアリウムなのです。
水草の他、石や砂利なども配置して小さな世界を作ります。
どんな風に創っているんでしょう?最初から構成を決めて作っているんですか、と聞いたところ、
「お母さんが作る夕飯のイメージでやってます。」
えっ?夕飯を作る感じ?
「お母さんが夕食を作る時って毎日お品書きとかしないでしょ。
でも、家族の喜ぶ食事が出来上がる。イメージを持って作りますが、2個同じものは出来ない。
それぞれの水草をボトルの中で組み合わせ、どうなったら可愛いかを考えて作っています。」
小さな魚やエビなども入っていますが、植物と生物の比率も大切なのだそう。
小さなビンの世界の中で生態系を作るように考えているのです。
ボトリウムの世界を体験させてもらえることになりました。
ボトルや道具は100円ショップで揃えればいいんですよ~と、先生。手軽に始められるのが、うれしいですね。
コツを教えてもらいながら、体験開始!
自分の世界に入り込んでいます。色とりどりの砂をスプーンで入れ、先生に教わったように、
ピンセットで水草の根に近い部分を持って、砂の底にギュッと植え込みます。
小さなビンの中の水草レイアウトを考えるだけでも大変。全力投球で作りましたよ!
水草を配置後、綿をビンの中に入れ、レンゲに水を当てながらゆっくり水を入れていきます。
そうすると、砂が舞わずうまく水が入ります。綿を取り出し、最後に木の枝を挿入。
写真には写っていませんが、小さなエビと貝を先生が入れてくれました。
貝はビンに付く微生物を食べてお掃除してくれます。
自分で造ると急に愛着が湧いてきました~。でも生き物を育てられるか心配。大丈夫かな?
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いつまでも見ていたくなる移動水族館
この夏、『アクトシティ浜松』で行われた、てっちゃん先生の展示会で発表された
富士山とコラボレーションした作品。
松の葉に見立てた水草がとても美しい。動く絵画のようです。
この夏開いた展示会の来場者から、メッセージの数々。
「皆さんからのメッセージが宝物です。」と、てっちゃん先生。
かわいい字で書かれた子どもたちからの言葉を見ながら嬉しそうに話してくれました。
「お手入れは簡単。1週間に1回、忘れないように例えば水曜日に水を換えて下さいね。
火曜日に水をペットボトルに汲んでおいて、1日置いてカルキ抜き、水曜日にボトルの水を少しこぼして、
上から水を溢れるまで入れます。これで終わり。簡単でしょ。」
お手入れが簡単なのも「ボトリウム」のいい所ですね。
ふむふむ。わかりました、頑張ってみます!コレさえ怠らなければ生き物は快適に過ごせるそう。
後は2週間に1度ビンの内側をスポンジでこすり、スポイトで小さなゴミを吸い出すだけでOK。
何とか出来そうです!
店内には、水草の事を丁寧に書いたポップがたくさん貼られています。全て手書き。筆ペンの温かな文字から、
てっちゃん先生の人柄が滲み出ています。
水草についての楽しくわかりやすいお話しで、あっという間に時間が経ってしまいました。
てっちゃん先生に会って、水草に囲まれていたら、自然と笑顔。しかも何だか清々しい気分に。
これからは水草の「移動水族館」を色々な場所で展開して、
水に生きる植物の綺麗な姿を沢山の人に見てもらうのが目標だそう。
人の心を癒やす、水草の魅力をもっと知りたくなってました。ハマりそうです。
2013年11月8日~2014年1月13日まで、
ボトリウムから特大水草アート作品まで展示した水草作家てっちゃん先生の個展が、
エスパルスドリームプラザ3階にて開催されます。ボトリウム体験も行えるそうですよ。
※開催期間中は店舗の営業はお休みになります。
※この記事は2013年11月に公開しました
『株式会社美草』
所在地:御前崎市池新田3811-6
TEL:0537-85-590
E-mail:bottlium@biglobe.jp
URL: http://ask.hamazo.tv/
https://www.facebook.com/tecchansensei?
https://www.facebook.com/bottlium?ref=hl