本屋さんに行くとスイーツの本を眺めながら妄想を膨らませています。
気付くと閉店時間という事もしばしば・・・ライターゆっきぃです。
ある日インターネットで大好きなスイーツ観賞(?)をしていると・・・
「地産地消どら焼き」の文字が!
なんてそそられる響きなんだろう。
浜松市西区雄踏(ゆうとう)街道沿いにある『喜三衛 金寅(きさんえ きんとら)』(以下金寅)へやってまいりました。
力強い文字のお品書きがずらりと貼られているね!
金寅は創業嘉永元年(1848年)。歴史ある老舗の和菓子屋さんなのです。
店の中に入ると、壁に飾ってある古い写真を発見したので思わず激写!
右に見えるお店が金寅です。歩いている人が着物を着てるね!
昔から同じ場所にあるのですね。なんだか不思議な感じだな~。
屋号である「喜三衛」を継いで六代目の喜内さん。
「喜内さんて珍しい名前ですね!」とワタシ。
「未だに同じ名前の人に遭遇したことがないんだよね~。」と喜内さん。
お父様が「喜元(きもと)」さん、おじいさんが「喜好(きよし)」さんと、代々「喜」という文字を継いでいるのだそうです。
なんだか素敵だな。
さっそくお目当ての地産地消どら焼きを見せてもらいましたよ。
地元のモノを使うという事にこだわったどら焼き。それが「地産地消どら焼き」です。
静岡茶を使った緑茶味、浜松産の「栗味南瓜」(くりあじかぼちゃ)を使ったかぼちゃ味、や三方原産の「大地の小判」
というサツマイモを使ったおいも味などがあります。
大きな栗が入った栗どらもありますぞ~!
全部食べてみたいな・・・
最近カーナビを買ったという喜内さんは、ドライブが好きで、
何かどら焼きの餡に使えそうなネタは無いかと探す『ネタ探しドライブ』をしているそうです。
「日々勉強だね!」と、休日までどら焼きの事を考える喜内さんを見習わなきゃ。
この日すでにどら焼き作りは終わってしまったので、写真で見せてもらいましたよ。
先程の笑顔から一変。真剣な顔つきで皮を焼く喜内さん。
型に入れて作るのではなく、鉄板に流し込んで1枚1枚丁寧に焼き上げるんですね。
こちらも手作業です。
心を込めて、たっぷりと餡を詰めますよ~。
喜内さんは金寅を継ぐ前、京都のお菓子屋さんで修業をし、2011年の春に浜松へ戻って来ました。
もともとお店を継ぐ気はなかったという喜内さん。
修業先を決める時に、ホームページで京都のお菓子屋さんリストを出力し、目をつぶりながら
「どこにしようかな~・・・えいっ!」と決めた店が以前まで勤めていた店なのだそうです。(上写真で再現?)
なんだか不思議な縁だよね。それにしても大胆な進路の決め方だな。ビックリ!
▲フジヤマのトビウオどら焼
「これもオススメだよ!」と喜内さんが見せてくれたのは、
面白い名前のどら焼き。
ユニークなネーミングは、(旧)雄踏町出身の水泳選手でフジヤマのトビウオとして有名な
古橋廣之進(ふるはしひろのしん)(1928-2009)さんにちなんで付けられました。
喜内さんがデザインしたという焼き印。
ピョンピョンと海の上を飛ぶトビウオがとってもキュートですね。
※フジヤマのトビウオは、20年前に商標登録済、その後リニューアルを重ねています。
粒餡とお茶餡の2層仕立てになっているよ。濃い抹茶あんの色と粒餡の色がいかにも「和」って感じ!
甘~い香りがしてきた・・・。
我慢できなーい。
「喜内さん、一緒に食べましょう!」と喜内さんを半ば強引に誘い、
ツーショットを撮るために三脚を引っ張り出すも残念無念。
こんな時に限って三脚がご機嫌ななめ・・・
安定しない三脚に苦戦。
どら焼き早く食べたいのに。
「よし!ケータイで撮ろう。」と喜内さん。
「それ、いいですね。」とワタシ。
どこからか「兄妹!?」という声が聞こえてきそう(?)
ふっくら焼き上げたどら焼きの皮に餡がたっぷり詰まってます。
至福のひとときです。渋~いお茶が飲みたくなっちゃう。
今日もどこかで新しいどら焼きのアイディアを求め、
カーナビを見ながら車で走り回る喜内さんにどこかで遭遇できるかも!?
新作が楽しみだな。
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、※この記事は2014年1月に公開しました
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『喜三衛 金寅』
所在地 静岡県浜松市西区雄踏町宇布見5295-1
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TEL 053- 592-1125
営業時間 8:00~19:00
定休日 月曜日
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