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新食感 ひんやり冷たい夏のお菓子 

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だんだんと暖かくなってきましたね、ライターげんです。
「夏にぴったりのお菓子が食べたい!」そんな思いでウェブサイトを見ていたら、
とあるサイトに「夏用ひんやりさっぱり煎茶スイーツ」という文字が。
これは行かなければならないだろう、という使命感を感じた私はすぐさま牧之原市へ!


▲ お店の外観

JR東海道本線『金谷駅』から勝間田線静波海岸行きバスに乗車して20分。勝間バス停の近くにある
扇松堂(せんしょうどう)』に行ってきました。

お店の商品棚には食べるのももったいないくらい彩り鮮やかなお菓子の数々。
私のお目当ては、やぶきた煎茶入りの生クリームを葛餅で包んだ『新涼創菓 露みどり・露ほっぺ』。
(以下、露みどり・露ほっぺ

 


▲ 店主の鈴木一弘さん

扇松堂は昭和のはじめに創業し、一弘さんは三代目。

「露みどり・露ほっぺはどのようにして生まれましたか。」と聞くと、「生クリーム大福を見た時に、これを工夫して
夏場もうちょっと涼しく食べられるように作れないかと思ったことがきっかけでした。」と話す一弘さん。
そこから研究をし、「露みどり・露ほっぺ」ができたそうです。

調理場に移動し、「露みどり・露ほっぺ」が完成するまでを見学させていただきます。


▲ 生クリーム作り

まずは葛餅の中に入れる生クリームを作ります。
緑色は牧之原産煎茶入り、赤色は紅ほっぺジャム入りの生クリームです。

「何かこだわりはありますか?」と聞くと、「お茶は地元牧之原産。着色料は絶対に使いません。」と一弘さん。
「あと、お茶は光に弱いので、お茶を使ったお菓子ができたらすぐに箱の中へ保存するなどの工夫をしています。」
職人さんのお菓子へのこだわりなんですね。


▲ 生クリームをつめる

ほどよく生クリームが混ぜ合わさると、その生クリームを絞り袋の中へ。
クリームだけでもおいしそうです。


▲ すべて均等に出されている

プレートの上に生クリームが絞り出されます。(上写真)
私の目測だと一列約4秒と、流れるような早業でした。
そしてすべて均等の形。

ライターげん、いたずら心が芽生えてしまいました。
積極的に話しかけ、一弘さんを笑わせてみましたが、形はまったく崩れませんでした。
さすがです。


▲ なんだかかわいい生クリームたち

この生クリーム(上写真)を葛餅で包むのですが、包む前にいったん冷蔵庫へ。
ひょいとつまんで、ついつい口に入れたくなってしまう、ほどよい大きさです。


▲ 生地づくり

冷蔵庫で生クリームを冷やしている間に生地づくりです。
透明感が 出るように、そしてできた生地が破れて中の生クリームが飛び出さないように、様々な工夫が凝らされて
います。

「生地がブニャブニャだから包むのはどうしようか、作った生地がどんどん柔らかくなってしまうなど、最初は問題点
がたくさん出てきました。」とのこと。


▲ 真剣に見つめる一弘さん

「生地も最初は直火で練り上げたけど、うまくいかなかった。 色々やって蒸すといい生地ができると分かったんだよ。」
と一弘さん。
そう言いながら見つめる眼差しから伝わってきたのは、職人魂というのでしょうか・・・。
地道な努力があって現在の「露みどり・露ほっぺ」が誕生したのですね。


▲ 生地に生クリームをつめる

できあがった生地を冷蔵庫で冷やした後、生クリームを包んでいきます。(上写真)
「作る時のポイントってありますか?」と聞くと、「生クリームが外に出ないように生地をほどよく冷たくしないと
いけないこと。そして包むときに生地が破れないようにすることだね。」と一弘さん。

「あと、片栗粉をつけて生クリームを入れるんだけど、片栗粉が中に入らないようにすることだなぁ。粉が入ると
おいしくないしね。」と言って笑いながらも作品が次々とできあがっていく。


▲ これが完成形です

取材をしながら、心の中では「早く食べてみたい!」と思っていたのがバレバレだったのか、
一弘さんから天使の手が差し伸べられる。 (上写真)

「できたから食べてみて。」
「いやいや、まだ聞きたいことがありますので・・・。」と言いながらも
自然と自分の手が伸びていくことに気が付きませんでした。


▲ 食べた瞬間の私

食べるとフワッと柔らかな生地の食感がしますが、次の瞬間、歯応えのある生クリームの甘さが口の中を駆けていく。
生クリームは冷たくなっており、食べると柔らかさとひんやり涼しさを感じる二重の歯応え。
これはクセになりそうです。



▲ 新涼創菓 露みどり 露ほっぺ (1個150円)

カットしてもらいました。
透明感のある生地の中に生クリームがたっぷり入っています。

おすすめの食べ方を聞いたところ、「ほどよい半冷凍で食べるのが一番いいと思う。あと、冷たくてさっぱりした
お茶が合うよ。」とのこと。

お店にはクーラーボックスを抱えて「露みどり・露ほっぺ」を買いに来るという方も。


▲ 一弘さんも笑顔

「1年を通して同じものが並んでいてはお客さんもつまらないと思う。こちらも色々楽しみながら新しいお菓子を
作っていきたいですね。」と話す一弘さん。

今後の予定を聞くと、「今は柏餅の味が6種類(漉し餡・粒あん・味噌餡・枝豆餡・梅餡・胡麻餡)なのですが、
もう1種類増やす気でがんばります。」とのこと。
新しいものを作る一弘さんの研究は日々続いている。
私も見習って、この1年間新しいことにどんどん挑戦していきたい!

※ この記事は2013年5月に公開しました

扇松堂
住所 : 静岡県牧之原市勝間239
TEL : 0548-28-0036
営業時間 : 8:30~19:30
定休日 : 水曜日
駐車場 : 店舗前(2台)


 


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