給食で1番好きなメニューは焼きプリンタルトでした、ライターげんです。
カレーも好きでしたが、給食のデザートの魔力はすごいですよね。
さて、そんな私に「色々な味が楽しめる、油で揚げない焼きドーナツがある。」との情報が。
早速、その噂のドーナツがあるという周智郡森町へ。
天竜浜名湖鉄道『遠州森駅』から徒歩10分、『菓子司 中島屋(なかじまや)』にやって参りました。
穏やかな森町に佇む、趣ある建物。
中島屋は創業90年。
このお店に、私のお目当てである焼きドーナツが!
中島屋は若旦那と呼ばれるご主人と、若女将と呼ばれる奥さんの2人で切り盛りをしています。
おふたりは仲睦まじく、お菓子作りと店番を交互にされているとのことでした。
基さんは3代目。話し好きとおっしゃる通り、お菓子作り以外にも様々なお話をしてくださいました。
今日の目当ては、油で揚げないヘルシーなドーナツ、「森の和っ菓(わっか)」。
ネーミングの由来を聞くと、「森町の人たちはお祭りが好きなんです。そのお祭りで出る屋台のタイヤのことを
『輪っか』って言うんだけど、ドーナツに似ている輪っかと和菓子とをかけてこの名前になったんだよ」と基さん。
すごく印象に残る名前ですよね。
「森の和っ菓」を作っている現場にお邪魔しました。
お菓子を作るのはご主人1人ではなく、奥さんも協力します。(上写真)
オーソドックスなプレーン味のドーナツの生地を作っているところです。
このプレーン味から、お客さんの要望があって種類を増やしていったということでした。
例えばチョコレート味は「これ作ったらいいんじゃない?」とお客さんに言われて「それじゃあ、やってみるか。」と
考えて生み出された味だそうです。
それが重なって、1年前についに10種類になったのだそうです。
▲ 流し込み
作った生地を型にどんどん流し込んでいきます。(上動画)
「森の和っ菓」は焼き菓子で1番売れている主力商品で、1度に何個も焼いていきます。
型への流し込みが終わったら、プレートに乗せてそのままオーブンへ。
22分程度でこんがりおいしく焼きあがります。
焼きあがりを待っている間、「森の和っ菓」が誕生するまでのお話を聞きました。
「最初は(生地の)配分が大変でした。 配分を間違えると、膨らみ過ぎてスカスカのドーナツになるし、あるいは
しぼんでおいしくなさそうなドーナツになってしまったりしてしまいます。だから、最初が1番大変でしたね。」と
言う基さん。
生地を練っては焼いて、練っては焼いてを繰り返して、やっと1番いい配分が完成しました。
オーブンのベルが鳴り、ドーナツが焼きあがりました。
辺りいっぱいに、甘い香りが漂ってきます。
「油を使わないで焼くので、くどくありません。だから年配の方もけっこう買って行かれますよ。」
カロリーが気になる女性の方にもおすすめですね。
焼きたてでアツアツのドーナツを型から取り出します。
カッ、カッと音を出しながら、形が崩れないようにどんどん取り出していきます。
まだアツアツなので、プレートに乗せて冷めるまで待ちます。
「森の和っ菓」に合う飲み物を聞いてみました。
「コーヒーにも合うけど、森町産のお茶がこのお菓子には合うよ。ぜひ一緒に飲んでもらいたいですね。」と基さん。
よしっ、今から買ってこよう!
包装紙に包まれて、完成。
写真には5種類の味が写っていますが、地元で採れた素材を使った三ヶ日みかん、クラウンメロン、煎茶など、
森の和っ菓は全10種類!
色々な味が楽しめるのも魅力ですね。
三ヶ日みかん味をいただきました。
普通のドーナツのように、どっしり重みがくるのではなく、くどくない。
口にほおばると、もっちり柔らかな生地に、フワッとひろがる三ヶ日みかんの甘い風味。
甘さひかえめで後味もすっきりなので、ついついもう1個、また1個と手がのびてしまいます。
「何かお菓子に対するこだわりはありますか?」と聞くと、
「地産地消。地元のものを極力使いたいですね。それでお客さんがおいしいと言ってくれるような商品を作って
いきたいです。」 と話す基さんの腕には力が入っている。
中島屋は7月上旬に店舗のリニューアルを予定しています。
リニューアルに伴い、新しい焼き菓子も思案中とのことですので、気になる方は是非チェックしてみてください。
こんなに味があると、今日は何を食べたらいいか迷ってしまいますね!
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、※この記事は、2013年5月に公開しました
『菓子司 中島屋』
所在地 : 静岡県周智郡森町森1555-2
TEL. : 0538-85-2310
営業時間 : 8:00~19:00
定休日 : 水曜日
駐車場 : 4台