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のりのり海苔スイーツを食す 

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学生時代は毎晩必ずカレーを食べた、ライターげんです。
海苔をカレーに入れるとおいしいと聞いたので、今度試してみようと思っています。

そんなことを考えていたら、ある日インターネットで『浜名湖のり』を使ったスイーツがあるのを知りました。
海苔とスイーツ・・・そのコラボは果たしていかなるものか。
気になった私は、JR東海道線『舞阪駅』から車で5分、浜松市西区にある『菓子工房クレオ』にやってきました。


▲ 早速中へ!

お店に入ると、優しいオルゴールの音。

海苔のスイーツで頭がいっぱいだった私は足早に厨房へおじゃましました。


▲ シェフの石津新一さん

「あぁ、待っていたよ。早速作るけどいいかい?」

厨房に入ると、二代目店主の新一さんが仕込みの準備を終えて迎えてくれました。
果たしてどのように、浜名湖のりが使われるのか。


▲ 早速使われた!

小麦粉の中へおもむろに投入される浜名湖のり。
厨房内に海苔の香ばしい香りが漂う。

「どうして浜名湖のりを使おうと思ったんですか?」と聞くと、
「地元でとれる浜名湖のりを活かしてみたかったんだ。近くで浜名湖ブランド卵もとれて、地元の素材で何かできない
だろかと考えたんだよ。」とシェフ。


▲ 生地づくり

地元産の素材を使うお菓子はよく見ますが、私だったら海苔を使おうとは思わない。
「海苔ってスイーツに合うんですか?」と、ド直球に聞いてしまいました。

「最初はやっぱり海苔の香りと味を活かすのに頭を悩ませたね。海苔の香りや味を消してしまわないように
配合を
作っては試してみたよ。どんなお菓子も個人の口に合うかどうかは人それぞれだから分からないなぁ。」
とシェフ。

これは食べてみるしかない!

Click here to view the embedded video.


▲ 卵白を混ぜる!

卵白を機械が人間の手のように混ぜています。
この機械は、日本にはもう数台しかない珍しいものなのだとか。

「(人間も機械も)混ぜている手を休めると、気泡が減って味が落ちてしまうんだ。」と言って、機械を見ながら
手早く卵黄を混ぜるシェフ。
味を保つには一瞬一瞬が大切なんだと感じました。


▲ おいしそう

混ぜ終わってできたメレンゲは生クリームのようにふわふわ。
お菓子を作ったことのない私は、言われなければこれが卵白だとは気づけないでしょう。


▲ たっぷりと入れる

浜名湖のりが入っている卵黄の生地と先ほどのメレンゲを混ぜ合わせてから絞り袋に入れて型に入れていきます。
それにしても、この型大きいです。
高さはボールペンを立てた状態と同じくらいあります。


▲ あとは焼き上がりを待つのみ!

オーブンに入れて1時間かけて焼き上げます。

焼き上がりを待つ間、苦労した点について聞いてみました。
「ゆっくり焼かないと味が落ちてしまうんだ。それで焼く時間が長いから、常に生地の様子を見ていないといけない。
そこが大変と言えば大変だね。」
そう言っている間も、常にタイマーとオーブンに目を光らせているシェフ。

「あと、手早くやらないと味が落ちるんだ。さっき(生地を)混ぜている間も、手は休めなかったでしょ?」
そう言えば確かに一度も休めていませんでした。


▲ 焼き上がり途中をのぞき見

焼き上がりの時間がせまると、中の様子を見ながらオーブンを細かく開け閉めする。
インタビューに答えながらもオーブンに行ったり来たりしているシェフ。
「あぁ、これは圧力を調整しているんだよ。」
私の不思議そうに見ている様子に気がついてくれました。


▲ 完成間近!

オーブンを開けると香ばしい香りが遠くまで漂います。
串のようなもので、生地がしっかりと焼けているかチェックをしています。
最後の最後まで、気を抜きません。


▲ ついに完成! シフォンケーキ(1,200円)

ラッピングをしてついに完成!
待望の海苔のスイーツが店頭に並ぶ。

「コーヒーでもいいけど、海苔の風味が薄れてしまうかも。やっぱりお茶と食べるのがいいかな。」とシェフ。
お茶は何でも合いますよね。 静岡県バンザイ!


▲ 店番をしている、奥さんの石津初美さん

菓子工房クレオは創業30年。家族で経営しているお菓子屋さんです。
「色んなお菓子がありますので召し上がっていただきたいです。」と初実さん。

「お菓子は人と人とをつなぐ架け橋のようなものだと思っている。例えば怒らせてしまった人に、申し訳ないと言い
ながらお菓子を持っていく。すると、怒っていた気持ちが少し和らぐ。おいしいものは人を笑顔にするんだよ。
お菓子屋ってそんなものだと思っている。今後もそんなお菓子を作っていくよ。」と新一さん。

これからは、誰かと仲直りしたい時はお菓子を買っていこうと思います。

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▲ つまみ食いばれる!

事務所に帰り、海苔の香ばしい香りを漂わせながらシフォンケーキを1人つまみ食いしていると、取材から
帰ってきたライターいなすずにばれてしまいました。
「よ、よ、よ、よかったら食べましょう。」と焦りながら、この海苔のスイーツをカットして差し出す私。
大きいので皆で食べられることが幸いでした。

「ほのかに香るのりがいいね!」とすず。
「香ばしくてご飯までいけそうだ!」といな。

新しいお菓子を探求して、今日もつまみ食いをするげんでした。


※この記事は2013年5月に公開しました

菓子工房クレオ
所在地 : 浜松市西区雄踏町宇布見9232-3
TEL   : 053-592-1261
営業時間 : 8:30~20:00(冬は19:00まで)
定休日 : 月曜(祝日の場合は翌日)
駐車場 : 6台
URL  : http://www4.ocn.ne.jp/~yuto/shop/creo.htm


 


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