Quantcast
Channel: 静岡大好き。しずふぁん!!shizufan.jp »西部
Viewing all 116 articles
Browse latest View live

ツルツルの食感、跳ね返る弾力、手延べめん 

$
0
0

夏になるとめん類とアイスがあれば生きていける、 ライターきゅうです。

暑くなってきて、ツルツルめんが恋しくなってきた今日この頃。
県内で唯一手延べの製法でめんを作っている会社があると聞きつけ
浜松市北区引佐町の『遠州いなさの郷』にやってきました。

169
▲案内看板

『新東名浜松いなさインターチェンジ』を奥山方面へ2kmほどのところに、この看板があります。
車で約5分くらい。ゆっくり走って見落とさないよう注意です。

159
田んぼに囲まれ、のんびりとした山間にあります

不覚にも案内看板を見落とし、田んぼと茶畑の中をさまようことに。
数分後、風光明媚な地に建つ『遠州いなさの郷』に到着しました。

手延べめんとは、小麦・水・塩を配合してできた塊を切らずにひたすら延ばして細くしていき、めんとする製法。
太さが変わると、そうめん、ひやむぎ、うどんと呼び名が変わります。

6 こなし細め
切ることなく一本で延ばしていきます(写真提供:いなさの郷)

めんの出来上がりまでには3日間かかります。
まず1日目は、生地を作る翌日の湿度や温度を予測して、小麦に混ぜる水と塩の量を決定します。
2日目はその配合を元に、朝4時からめんになる生地を作ります。
延ばした生地を重ね圧縮を何度も繰り返します。また、その間熟成も繰り返します。

その後、表面の乾燥を防ぐため食用植物油を表面に塗りながら、よりを入れて延ばしていきます。
こうすることにより、めんが切れにくくなり弾力がつくのだそうです。

手打ちめんのように、生地を平たくして細く生地を切るのではなく
生地を一本で延ばすことが手延べめんの特徴です。

最終的には、1kgの生地の塊が1,200mほどの麺に仕上がります。スゴイ長さですね。

097
熟成箱

上にゴザをかけた箱の中で熟成させると、小麦の成分・グルテンが粘りを増します。
この熟成がめんのコシや延びを左右します。タイミングを見極め、この後延ばしていきます。
めんは2本の棒の間に八の字に掛けられています。

134
人が手で延ばすのと同じ作業を手延べの機械で行います

めんの掛かっている棒の片方を機械の上部に固定し、もう片方の棒を下へ引っ張り
180cmほどの丈まで延ばしていきます。
3倍以上めんが延びて、出来上がりの細さに近づいていきます。

103
私も延ばし作業をさせてもらいました

すごい弾力と反発力。しっかり腰を入れて引っ張らないと延びません。
少し延ばすだけでも力が要ります。

加藤道夫さんの熟練の技(上動画)

上下の棒に八の字にかけられためんとめんの間を剥がして延ばす作業をみせていただきました。
上から下へ、下から上へ。箸を巧みに動かして
めんがパッ、パッ、パッっとキレイに分かれていきます。
この作業で貼り付いていためんが全て一本ずつに分かれます。
仕上りは涼しげな貴婦人のようなたたずまい。延ばすほどに色白のめんになっていきます。

ここから乾燥室に入ります。午後から乾燥に入り、3日目の午前中に完成です。

扇風機
32台の扇風機を駆使(写真 矢印)

夏であれば、1日で300kg分のめん(3,000食分)乾燥させるそうです。

119
ある程度の湿度を保つためにセンサー管理で水を噴霧しながらの乾燥です

半生タイプのめんは、一度乾燥させた後、もう一度この水を噴霧。
室内の湿度を保ちながら除々に半生の良い状態に持っていきます。
本当に手間がかかるのですね。

010
出来上がっためんは手作業でパッキングされます

2本の棒にかけていためんの上下を切り、乾燥室の隣の作業所ですぐにパッキング。
それにしても早業。めんを掴んで、クルクルっとまとめて、袋詰め完成。

045
半生めん

珍しい半生めん。日持ちは3ヶ月程。他に乾めんのタイプもあります。
見るからにしなやかで、しっかりとした存在感のあるめんです。

SANYO DIGITAL CAMERA
▲二代目の加藤通夫さんと三代目の加藤剛(たけし)さん(左から)

「めんの状態が日々同じ事はありません。熟成のタイミングが大切。子どもを育てているみたいです。」
と加藤剛さん。
手間を惜しまず、手塩にかけた子どもを送り出すように、毎日めんを作り、出荷しているのですね。

058
そうめんを家で茹でて美味しくいただきました

袋の裏に書いてある通り、1分30秒きっかり茹で、キリッと冷やしていただきました。
ツルツルとした喉越しで、もちっとした弾力と歯ごたえは今までに経験したこと無い食感。
めんの一本一本に主張があって、食べ終わった時の満足感もあります。
手延べめんの特徴は断面が楕円だということ。つゆの絡みもよく、パスタ代わりなどにも使えそうです。

お料理の苦手な私ですが、何だかめんレパートリーが増えそうです。

 

※この記事は2013年7月に公開しました

遠州いなさの郷
所在地:浜松市北区引佐町谷沢146

大きな地図で見る
TEL:053-543-0168
定休日:日曜、祝日

 

kyu_banner


ベリーアットホームな観光農園 

$
0
0

1番最初に無くなるのは、いつも水色の絵の具でした。ライターげんです。

身体に良いというブルーベリーを堪能することができる農園があると聞き、菊川市へ。
JR東海道線「菊川駅」から車で30分、『ブルーベリーの郷』にやって来ました。

1
▲ 「ようこそぉ」と言いそうな石像

恐竜(?)が口をポッカリ開けてお出迎え。

ブルーベリーの郷では、ブルーベリーの収穫だけではなく、ジャム作りやバーベキュー、釣り、ブルーベリーの
スイーツを食べることができたりと、色々な体験ができるらしく、とても楽しそう。

shizufan000
▲ 西下真理子さんと青島智香子さん(左から)

中へ入ると、とても明るく元気にお2人が迎えてくれました。

ブルーベリーが愛しくて仕方がないという真理子さんと、
いつも違う歌を歌って娘を起こすを起こすというロマンチストな智香子さん。

ちなみに、2人は姉妹(真理子さんが妹、智香子さんが姉)で、農園を切り盛りする柱でもあります。
そんな真理子さんと智香子さんが、農園の中を案内してくれました。

3
▲ あちこちに実るブルーベリー

ブルーベリーの郷は平成元年に創業。
最初は真理子さんのお母さん、西下はつ代さんと真理子さんの2人3脚で始めた農園で、ブルーベリーの
知識もなければ資本もないという状況からのスタートでした。

もともと老後は農業を営みたいと考えていた、はつ代さん。
農業雑誌を見ていて、女性でも育てやすいブルーベリーを目にした時、「これだ!」と思ったそうです。
そうして開園したのが『ブルーベリーの郷』。
はつ代さんは、ブルドーザーのように、これと決めたら突き進んでいく存在だと
娘である真理子さんは言います。

「私達はブルーベリー栽培の知識もありませんでしたし、当時はブルーベリー自体の認知度が低く、誘客に
とても苦労しました。」と真理子さん。
それでも何とか手探りでブルーベリーの栽培方法や集客方法を模索していくうちに、
お客さんや手伝ってくれる人が増えてきて、活気ある農園になりました。

5
▲ 色とりどりのブルーベリーの実

4,000平方メートル(東京ドームの約1/3)の面積がある農園には、約40種類のブルーベリーが実っています。
時間制限がないので、開園から閉園までゆっくりと摘み取り食べることができますよ。

4
▲ じゃじゃーん!

なんとなく後ろを振り返ると、ブルーベリーを目の部分に持ち上げてメガネを作って構えていた智香子さん。
あまりにも不意を突かれ、大笑い。
もし後ろを振り向かなかったらどうしていたんだろうかと思って、また笑う一同。

6
▲ 藍宝茶(らんぽうちゃ)

農園を回って汗をかいたので、休憩にしました。
藍宝茶というブルーベリーの葉を使った珍しいお茶を発見したので、飲んでみると、
うん、スッキリしていて飲みやすい!

「このお茶は開園当初からある商品です。昔、社長(西下ハツ代さん)が交流会でラズベリー茶の話を聞いていた時、
ふとブルーベリーでもお茶が作れるのではと思い、いきなりブルーベリーの葉を煎って作り出したのが、このお茶です。」
と真理子さん。

この他にも、ブルーベリーパスタやブルーベリーサワー等、ブルーベリーを使ったグルメが売店にあります。
採るだけではなく、食べたり飲んだりしても楽しめます!

7
▲ 作っても楽しめる!

休憩を終え、今度はブルーベリーのジャム作りに挑戦します。

ブルーベリーを鍋の中へ入れて、果汁が出るまである程度ゴロゴロ混ぜます。
この時、実をつぶさないようにするのがポイント。
ジャムになった時、実があったほうが食感がよくなるんですよ。

8
▲ ひと思いに入れる

砂糖とペクチンを合わせたものを、鍋の中へ入れます。
後は先程と同じように、実をゴロゴロさせていきます。

「ジャムを作る時に注意することってありますか?」と聞いてみると、
「とにかく愛情、愛情! 愛情がないと、おいしくならないよ!」と真理子さん。

愛情を込めて、ひたすら混ぜ合わせます。

9
▲ できました!

ある程度とろみがつき、ついにジャムが完成しました。
舐めてみると、すごく甘い!
もしや、溢れるばかりの愛情を込めすぎたか?!

「作ったばかりのものはすごく甘いけれど、冷めていくとちょうど良い甘さになるから大丈夫だよ。」と真理子さん。
パンに塗れば、とてもおいしく食べられそうです。

10
▲ ジャム作り (700円)

作ったジャムは、瓶に詰めて持って帰ることができます。
これで、寂しい私の1人暮らしの朝食も、優雅なものとなりますね!


11
▲ 温かなひと時

とにかくアットホームな雰囲気の農園。
飛び交うボケと突っ込みに終始笑わされてしまいます。

「日本一ステキな農園を目指しますよ。自分がそれでいいと思えるような農園にしたいですね。
そして、死ぬまでここで働かせてもらうことが私の夢です。」と 真理子さん。

「(ブルーベリーの)オフシーズンでも、バーベキューを楽しんだり、釣りを楽しんだりできます。
手軽に来れる田舎として、オフシーズンにもぜひ来てもらいたいです。」と智香子さん。

自然豊かな農園でゆったりと1日楽しめる、ブルーベリーの郷。
次に行く時は、ブルーベリーパスタを食べようかな、と思うライターげんでした。

 

※この記事は、2013年7月に公開しました

ブルーベリーの郷
所在地 : 菊川市川上1099

大きな地図で見る
連絡先 : 0537-73-6636
定休日 : 9月~5月は木曜、6月~8月は無休
営業時間 : 9:00~16:00
入園料 : 6月中旬~8月(ハイシーズン) 大人1000円、子ども500円(3歳以下は無料)
※体験する内容等で入園料が変わります。詳しくはホームページをご覧ください。
駐車場 : 20台
URL : http://www.blueberryogasa.com/

02_banner

 

今にも動き出しそう!モザイカルチャーってなんだろう?

$
0
0

みなさん、こんにちは。
省エネ対策のため、去年はゴーヤ植えました。今年も挑戦したいと考え中のライターすずです。
毎日、少しずつ育っていくゴーヤを見ていると、植物の力ってすごいな~と実感します。

そんな私、「浜松市は日本のモザイカルチャー発祥の地」の文字を見ました。(浜松市HP)
そこで、モザイカルチャーがあるという周智郡森町の『ワンダーガーデン』にやってきました。

ところでモザイカルチャーってなんだろう?

DSC01391_R
2匹のワンちゃんがお出迎え

ワンダーガーデンの小池真太郎さんにお話しを伺いました。
「モザイカルチャーとは花や緑を組み合わせて、色や特徴を生かしながら形にする作品なんですよ。
いつでもモザイカルチャーを見ることができる日本で唯一の施設なんです。」
入口の2匹のワンちゃんはモザイカルチャーだったんですね。

DSC01650_R
小池さんのお気に入り♪モザイカルチャーのゾウさん

「園内では、総数約20万株で植え付けたモザイカルチャーを展示しています。
モザイカルチャーに使用する植物の展示や販売もしているんですよ。」

ゾウの胴体部分はフサフサの草、口の中や鼻の先には花のような植物が。

DSC01404_R
色鮮やか

温室の中には小さいお花畑のように、苗が並べられていてキレイ。
あれ?よく見ると、これって花じゃない。

DSC01403_R
グリーンの花みたい

花のように見えていたのは、多肉植物。
多肉植物といえばサボテンのイメージが強かったけど、こんなに色んな種類があるなんて知らなかった。

DSC01447_R
本物のトカゲみたい

バルセロナ(スペイン)の『グエル公園』にあるガウディのトカゲをモザイカルチャーで表現。
今にも動き出しそうなトカゲ。

DSC01450_R
口の中はどうなって
るのかな?

近くでみると、 歯が生えています。
「この歯はリトープスという脱皮する多肉植物なんです。1年に1回、脱皮して増えていきます。」
植物なのに脱皮するんですね。付け根をよーく見ると皮のように剥けているのがわかります。
1つが2つに、2つが4つに、細胞分裂のようですね。

DSC01433_R
踏まれる~

大きな恐竜発見!!植物で作られているのに、迫力があります。
1つ1つ生きている植物で作られているからかな?

DSC01456_R
アジサイとサンパチェンス

屋外のモザイエリアから中央温室へ入ると、花がいっぱい。
「サンパチェンスは日陰の影響をあまり受けず、夏から秋までの長い期間楽しめる花なんですよ。
鉢植えの場合は60cm、露地植えでは1mもの大株になり、華やかで育てやすいので人気があります。」
1株植えるだけで、庭が一気に明るくなりそう。

DSC01474_R
ハゲてきちゃったライオンさん

ライオンを修復している山本さん。
「レンタルに出していたライオンを直しているんですよ。」
ハゲているように見える部分は、弱った植物を抜いた部分でした。

DSC01477_R
植物を植えます

「モザイカルチャーには土台があり、そこに穴を開けて植物を植えこみます。補修するときも同じように植物を
穴に植え付けていきます。」
育てた植物を動物の形にカットするわけではないんですね。

DSC01427_R
よく見かけるタイプ

「木をカットしたり、針金や枠型を利用して動物の形にしてあるものは、トピアリーといってモザイカルチャーとは
作り方が違うんですよ。」と小池さん。
そうだったんですね。私が遊園地などで見かけるタイプはトピアリーだったんだと気が付きました。

DSC01535_R
モザイカルチャーを作りたくなってきた!

モザイカルチャーのような大きなものは作れませんが、「多肉植物寄せ植え体験」をしてみました。
好きな鉢と多肉植物を選んで植えていきます。
季節にもよりますが、150~200種類の多肉植物があるので、迷っちゃうな。

DSC01561_R
まずは土を入れます

悩んだ結果、選んだのは赤色が鮮やかな「火祭り」、緑の玉がついた「グリーンネックレス」、
名前もかわいい「猫の手」など。

バランスを見ながら、小池さんのアドバイスを受けながら植えていきます。

DSC01602_R
題名「ミニジャングル」

初めてにしては、なかなか上手に出来た!(自画自賛)
手の中に納まる大きさだけど、気分だけは大作を作った満足感。

植物で何かを作るって楽しいですね。今度は、大きな作品にもチャレンジしてみたいな。
紹介しきれなかった、もっと大きなモザイカルチャーの展示もあるので、自分の目で確認してみてね。
コンクリート造りでは味わえない躍動感のある生き生きとした作品がいっぱいですよ。

 

 

※この記事は2013年7月に公開しました

『ワンダーガーデン』
所在地:周智郡森町中川1111-1

大きな地図で見る
TEL:0538-38-9588
定休日:月・火・水休み(祝日の場合は営業)
営業時間:(4月~10月) 9:30~16:30 (11月~3月) 9:30~16:00
入館料:大人500円、小人300円、3歳以下無料
HP:http://www.m-crafts.net/wonder-g/index.html
※モザイカルチャーの展示の他に、モザイカルチャーのレンタル、多肉植物、花、鉢の販売も実施

ワンダーガーデンでは、モザイカルチャーの展示の他に、モザイカルチャーのレンタル、多肉植物、花、
鉢の販売もしています。
詳しくはHPでご確認ください。

 

 

釣りガールになって、盛りあガール!  

$
0
0

小さい頃父に釣りに連れて行ってもらい、その姿を見ているのが好きでした。
さらに、父が釣りあげた新鮮な魚が夕飯に並ぶのが最高の贅沢でした。ライターゆっきぃです。

見ているだけでは物足りない!自分で釣っちゃおうではないか。
ということで、浜松市西区にある『浜名湖フィッシングリゾート』へ。

shizufan078_R
やる気満々!

「ゆっきぃ、大丈夫?」という声が聞こえてそうですが、やる気満々です。

・・・最近海で釣り上げたのは3センチくらいの魚です。大物ゲットするぞ!

浜名湖フィッシングリゾートは静岡県西部最大フィッシングエリア、とっても広い!

釣り堀の総湖面積は約33,000㎡(約10,000坪)。
供給する水は地下380mから汲み上げるミネラル豊富な冷鉱泉(雄踏温泉)に地下95mから汲み上げた0.6%
の塩水をブレンドすることで、多くの魚種に最良の水質に。季節に応じて様々な魚種を放流しています。

shizufan177_R
▲代表取締役 石川扶佐子さん、スタッフの幸田勲平(くんぺい)さん 

もともと浜名湖フィッシングリゾートは養鰻場でした。
その養鰻場を改装し、トラウト(鱒類)の管理釣り場として2000年12月にオープン。

「超初心者の方から上級者の方まで気軽に楽しめますよ~。たくさん楽しんでいってね。」と石川さん。

釣竿を借りて、早速釣り堀へ移動します。

shizufan102_R
▲楽しそうでしょ?

練り餌を使います。これを粒々が無くなるくらいまでよ~くこねます。
餌と言えば、虫を想像していたのでホッと一安心。
粘土みたいでとても楽しい!小学生の時の図工の時間を思い出しましたよ。

 

SANYO DIGITAL CAMERA
▲やっぱり!

魚より先に食べて・・・(※食べられません。)
思わずパクッと食べてしまう所でした。
練り餌はパチンコ玉くらいの大きさに丸めて使うのです。

shizufan124_R
▲餌の付け方のお手本

石川さんに餌の付け方を教えてもらいました。このように、練り餌を針に付けます。
ポイントは、針をちょっとだけ出しておく事ですよ。
どうやら餌は適当につけるわけではないようですな。

SANYO DIGITAL CAMERA
▲いざ練り餌付け実践!

石川さんのお手本のようにキレイにできませんでしたが、なんとか練り餌付け完了!
こんな真剣な顏は滅多にしません。(?)

shizufan040_R
▲落っこちそう

「振り子の原理で遠くの方に投げた方がいいよ。」と石川さんにアドバイスをもらい、
「せーの!」とタイミングを見計らって魚がいそうなポイントに向かって投げてみます。

じっと待つ事1~2分。
水辺に浮かんだウキがピョコピョコと動きだしました。
「ウキが沈んでから3~5秒くらい我慢してね~!」と石川さん。
「1、2、3、4、5~!」と数えてから勢いよく釣り上げます。
タイミングが合わないと餌だけ獲られてしまいます。

shizufan030_R
▲釣れたー!

この日初めてのアタリ!まだまだ小さいのでリリースします。

釣り上げたのはナイルテラピラ、別名イズミダイ(以下イズミダイ)という魚です。
生息に適した温度は24度~30度なので、高水温となる夏季には屋外の池で楽しめます。

「1年中楽しんでもらえるように屋内釣り場もあるのよ~。」と石川さん。
そちらも気になりますな。

shizufan303_R
▲屋内釣り場(ビニールハウス)

室内だから雨の日でも楽しめちゃいますね。
こちらでもイズミダイやコイを釣ることが出来ます。

岐阜県からブラックバスを釣りに来ていたお客さんが、イズミダイ釣りに挑戦中。
「なかなか難しいですね~。」と話しながらも次々に釣り上げていました。

「屋内釣り場では小さいお子さんや、初心者の女の人達がたくさん釣り上げていますよ。」と石川さん。

魚の大きさや、何匹釣れたかを競う団体のお客さんもいるそうで、盛り上がる事間違いなしですね。

shizufan284_R
▲ブラックバス釣り場

岐阜県からの2人は、朝早くからこの釣り場(上写真)でブラックバス釣りを楽しんでいたとの事。

「見て見て~!」と見せてくれた写真に思わず感激!
みなさんにもお見せ致します。

DSC_0308
野口さん

釣り雑誌の表紙のようです。
「いただきフィッシュ!」との名言を教えて頂きました。

shizufan000_R (2)
▲稲川さん

大きいブラックバスをゲットしていますね~。
この日は2人合わせて40匹以上釣り上げたそうです。
カッコイイ写真をありがとうございました。

▲私も挑戦!(上動画)

ギャーギャー騒ぎながらもあっという間にイズミダイゲット!
手の平より大きな魚を釣り上げたのは初めて。うれしいな~!
魚が引っ張る時の感触が病み付きになりそう。

shizufan058_R
▲ピッチピチあばれるぞ~

全長は最大50cmにもなるイズミダイ。
もっと大きいのが泳いでいたのですが、なかなか大物を釣るのって難しい。

泳いでいる様子がよく見えるので、イズミダイが餌をパクッと食べる瞬間が確認できちゃいます。
餌を入れたあと、数十秒で釣れるんですよ!釣りのプロになった気分。
時間を忘れて楽しめますね。

「以前、老人ホームのお年寄りのみなさんが来て、車イスに乗ったまま釣りをして、
職員の方達が、こんな笑顔は見たことない。と言ってくれた時は嬉しかったですね~。」と石川さん。

shizufan138_R
▲そーっとね

釣り上げた魚の針をプライヤーでそっと外します。
「よいしょっと。」何十匹と釣り上げているうちに針を外すのも上手になりましたよ。

shizufan389_R
▲スタッフの河合二六三(じろぞう)さんに重さを量ってもらいます

私が釣り上げたイズミダイの重さは700gでした!
魚のお持ち帰りは100g/100円です。

shizufan085_R
▲上手に出来るかな~

石川さんに教えてもらいながら慣れない手つきで三枚おろしに挑戦!
夕飯のおかずは何にしよう。

shizufan228_R
ぎょぎょぎょ!大きいぞ!

幸田さんの写真を発見!なんの魚だろう?

これは、コロソマという魚で、南米アマゾン原産の熱帯魚。大きさとパワーが魅力です。
えさ釣り(練りえさ)で投げて、アタリを待つだけというシンプルな釣り方でOK。
夏季限定なので、次の機会にチャレンジしてみよっと。
(コロソマはお持ち帰りできません。)

冬季(10月下旬~5月中旬)にはニジマス、イワナ、イトウ、ギンザケ、ブラウントラウト、サクラマスなどの釣りを楽しめるのだとか。
焼いた魚をその場で焼いて食べる事もできます。話を聞いているだけでもおいしそう!

shizufan339_R
▲いただきま~す!

大切に持ち帰ったイズミダイを調理してみました!
塩焼きはホロホロとほぐれる身がとっても美味しいし、
お刺身はプリッと締まっていて食べごたえがあります!

頭や、骨の部分は潮汁にして、余すことなくいただきました。おなかいっぱいだ~。

今度は友達をたくさん連れて釣り大会をしに行こうと計画中です。



※この記事は2013年7月に公開しました

『浜名湖フィッシングリゾート』
所在地 浜松市西区雄踏町山崎4198-36

大きな地図で見る
TEL    053-592-7351
定休日   金曜日(祝日は営業)
営業時間 6:00~17:00(※季節により営業時間等の変更があります)
料金   イズミ鯛 通年営業 1時間:お1人様1,500円(釣り具一式セットの料金)
ブラックバス 1日:5,300円 5時間:3,150円 3時間:2,200円
URL   http://www.hamanako-fr.com/

04_banner

 

 

 

 

 

 

早くしないと無くなっちゃう!行列のできる農園直売所 

$
0
0

眠い目をこすりながら、森町へ向かうライターげん。
向かう先は、新東名高速道路 森・掛川 IC より車で5分、『鈴木農園』。

こちらでは一般的なとうもろこしよりも甘いと言われる、森町特産スイートコーン『甘々娘(かんかんむすめ)』を
取り扱っているのですが、県内各所よりそれを求めに来る人が大勢いるため、毎朝行列ができるそうです。

この農園では、その甘々娘をふんだんに使ったあま~い『甘々娘ジェラート』も売られているということで、
しずふぁん!!ライターとしては見逃せないですね。

shizufan000
▲ 朝早くから並んでいた本杉さんと森川さん(左から)

直売所に到着すると、まだ薄暗いというのに、人が並び始めていました、早い!
午前4時に並び始めた行列先頭部の2人は何がお目当てなのか。

「そりゃ、ここに並ぶって言ったら、アレしかないよなぁ。」
吉田町から来た2人も、やはり目当てはスイートコーン甘々娘。

「1人限定5袋だったかな。制限があるんだよ。」と本杉さん。
どれだけ甘くておいしいのか気になりますね。

shizufan001
▲ 「甘々娘の収穫は朝!」 鈴木農園 鈴木弥(わたる)さん

直売所から軽トラックが何台か出発しました。
早速、甘々娘の収穫が始まったようです。

私もそれに同行! そして、寝ぼけて畑に落ちたのは秘密。

「朝収穫すると、糖度がのるから甘くてウマイんだよ。」
そう教えてくれたのは、鈴木農園を仕切る、鈴木弥(わたる)さん。
慣れた手つきで手早く甘々娘を収穫していきます。

「しっかし、取材に来て早々、畑に落ちることはないだろうよ。」
笑いながら、鈴木さんは農園スタッフの皆さんに言いふらしていました。ハズカシイ!

shizufan002
▲ 朝の直売所は大忙し!

直売所に運ばれた甘々娘は、選別され、袋詰めされます。
皆さん、とにかく動く、動く。
邪魔になるかと思って直売所の隅に待機していると、

「お兄さん、そこの青いカゴを取ってくれない?」
「おい、げん(私のこと)。ちょっとそこのとうもろこし2本持ってきてくれや。」

はい、分かりました、今すぐ!
いつの間にか直売所のスタッフと化していました。

shizufan003
▲ 「農業なら何でも聞いて!」 とうもろこしの選別を担当する井口さん

甘々娘を手に取り、一瞬でかごへサイズごとに選別していく井口さん。

「長年の経験で、見れば分かるよ。」と笑う井口さんは地元で農業に約50年間携わっています。
「農業は面白いわよ、可愛い子どもみたいで。人間と同じで、病気もするし、ほっぱらかしたら(=放っておいたら)
あかんよ。」

愛情込めて育てられているんですね。

shizufan005
▲ 直売所前の行列

午前6時15分からの販売となりますが、1時間前なのに既に行列が。
直売所前の駐車場はあっという間に満車となり、農園スタッフが出てきて交通整理をしていました。

「8時30分には行列のピークが来てね。今日は少ないほうだけれど、毎日あそこにある隣の家(100mほど先)まで
列ができてしまうんだ。だからいつもは行列を2列にするんだよ、危ないからね。」とスタッフの方。

それだけ並ぶ直売所を私は見たことがありません。

shizufan000
▲ 生でそのままガブリ!

これがその甘々娘。
そんなに甘いのか、半信半疑のまま生でそのままガブリといただきました。

直売所内では「もっとおいしそうな顔をして!」、「いいねぇ、その顔だよ!」、「はい、にっこり笑って!」という声援(?)
周りのスタッフ、ノリノリである。

さて、お味のほうは、やっぱり一般的なとうもろこしより、かなり甘かったです。
採りたてのみずみずしさもあり、粒がプチッと弾ける食感もいいですね!

shizufan000
▲ カンカン帽をかぶる甘々娘生産者 鈴木農園 鈴木弥(わたる)さん

口コミが口コミを呼び、連日朝から行列ができるという直売所ですが、それは「やるならとことんやってやる!」と
いう信念があったからこその結果でした。

「今の直売所は立派な建物だけれど、最初は手作りの掘立小屋からスタートしたんだ。台風が来た後は屋根が
ぶっ飛んでいたり、壁に穴が開いていたり、修繕を繰り返しながら農作物を売り歩いていたよ。」

それでもなかなか売れない農作物。
しかし、鈴木さんは諦めずに質が良く、おいしいものを作り続けました。
そしてその農作物を「おいしい」と感じたお客さんの口コミによって、今では分単位で電話が掛かってくるほどの、
大きな農園になっていったのです。

「人と人のつながりは大事だと思うね。おいしいよ!また来たよ!と言われると、とても嬉しい。このつながりを
これからも大切にし、農業を盛り上げていきたい。」

ちなみに、サングラスを掛けているとうもろこしのイラストは、『ファーマー鈴木さん』というキャラクターで、
鈴木さんの似顔絵をとうもろこしで表現したそうです。(上写真)

「そのうち、ファーマー鈴木さんのストラップができるかもね。」と鈴木さん。

 

shizufan001
▲ とうもろこしスイーツ登場

そして、こちらが甘々娘のジェラート!
鈴木農園で採れた、甘さたっぷりの甘々娘を練り込んで作られたカップアイスです。

鈴木さんいわく、「アレだな、アレ。コーンポタージュのアイス版だ!」
味がとても気になるところ。

shizufan002
▲ 中身はこんな感じ

このジェラートだけは直売所のみの販売になっていて、数量にも限りがあります。
だいたいお昼には商品が完売して直売所が閉まってしまいます。
だから、これは基本的に午前中にしか手に入らない貴重なジェラートなんです!

shizufan003
▲ パクリ!

やや固めに冷やしてあるクリームにスプーンを突き刺しパクリ。
「ん~!」と声を上げてしまうほど、甘くて冷たい!
しつこいような甘さではなくて、さっぱりとした甘さなので、食べた後の清涼感も清々しい。

shizufan004
▲ 人と人とのつながりを大切にする

「来年(2014年)4月には法人化して、農業離れをしている若い人が働けるような場所を提供していきたい。
森町の田園地帯を守るため、森町をもっと元気にするため、これからも頑張っていくよ!」と農業を通じて
精力的に活動をする鈴木さん。

ちなみに、7月をもって甘々娘は収穫を全て終え、買うことができなくなりますが、そこからは甘々娘並みの甘さと食感を
備えた新品種『森の甘太郎』という、とうもろこしが登場します。

「JAの皆が名前を考えた時、甘々娘とか甘獲娘(カントリーむすめ)とか、とうもろこしは女の子ばっかりだったから、
男の子の名前にしようと思って付けたんだ。」

そんな甘々娘の弟分、森の甘太郎も食べてみたいですね!

 

※ とうもろこしの販売は9月末まで。 

 

 

※この記事は2013年7月に公開しました

鈴木農園谷中直売所
所在地 : 静岡県周智郡森町谷中260-1

大きな地図で見る
連絡先 : 0538-85-4815
定休日 : 不定休
営業時間 : 6:15~(※ただし、無くなり次第営業終了)
駐車場 : 直売所前(※すぐに満車になる可能性があります)

02_banner

風を切り波をかき分け、ラジコンヨット丹野池をゆく! 

$
0
0

子どもの頃、ミニ四駆やラジコンカーが流行し、熱中した世代のライターいなです。
,
ラジコンカーならぬラジコンヨットレース用のブイが常設され、そのうえ全国大会も開かれる場所があると聞き、
菊川市の丹野池公園へやってきました。
shizufan000_R
▲あれがレース用のブイかな
,
丹野池は昭和32年に完成した農業用溜池で、「御前崎遠州灘県立自然公園」の一部となっています。
それにしてもヨットのラジコンか。
ラジコンと聞くと自動車やヘリコプターが真っ先に思いつきますが、ヨットのラジコンは初めてです。
,
shizufan001_R
▲丹野池RCヨット協会会長:鈴木惇介(よしゆき)さん
,
丹野池RCヨット協会の「第15回総会記念レガッタ」に参加させてもらいました。
レガッタというのは原動機の付いていないボートを使った、複数人での競技を指しますが、帆走やヨット競技にも
用いられるそうです。
,
という事はやはりこのラジコンヨット、動力が無いんですね。
一体どこをコントロールするのか、どのように動くのか。気になります。
,
shizufan002_R
▲意外と大きいぞ
,
ラジコンヨットについての質問を繰り返す私に、「説明するより見た方が早い」と、早速ラジコンヨットを組み立てて
見せてくれることに。
,
帆を張っていない状態でこのサイズ。
勝手に手の平に収まるくらいのサイズだと思っていたのですが、ずっと大きいです。
,
shizufan003_R
▲構造はシンプル
,
艇体中央に垂直に立つマストから前後にセール(帆)が張られ、セールの角度を調節する為にブームという
稼動する棒が伸びています。このブームを操作してセールに風を受け、あるいは風を流すことで推進力を得ます。
,
shizufan005_R
▲動作チェック中
,
写真赤丸部分に見えるのはキールといって、艇体のバランスを取り横転しにくくするためのもの。
青丸部分にあるのがラダー(舵)、これを操作する事で艇体そのものの向きを調整します。
,
shizufan004_R
▲こっちも組み上がってきました
,
マストが立つとその大きさに感動。大きいものだとマストだけで1.7mを越えるものもあるそうです。
,
shizufan006_R
▲体験させてもらいました
,
プロポーショナルシステム(コントローラー)通称プロポはラジコンカーのものとさほど変わらないデザインです。
よし、私の腕前を披露いたしましょう。
,
shizufan007_R
▲意気揚々と臨んだものの…
,
進めたい方向に艇首を向けるだけでは、なかなか進みません。
ヨットに対して追い風なのか向かい風なのか、風を肌で感じて波を見て・・・。
,
難しいですが、その思ったようにならないヨットを思い通りに操作出来たときの達成感はひとしおです。
,
shizufan008_R
▲朝からの雨も穏やかになって来ました
,
レガッタの予定時間になると、雨も小降りになってきました。
皆さん準備の為、それぞれのヨットを抱え動き出します。
,
shizufan010_R
▲プロポを握ると自然と笑顔になる鈴木会長
,
「ラジコンのヨットは動力が無いから騒音も無いし、水を汚すことも無い。実際のヨットと同じレギュレーションの中で
レースをして、いかに速く走らせるか試行錯誤しながら指も動かすから、いい頭の運動になる。
,
鈴木会長、本当に楽しそうです。
,
shizufan013_R
▲レガッタ開始まであと少し
,
自由走行を終え、レガッタ開始まで秒読み開始。
みなさん真剣そのもの。
,
shizufan015_R
▲静かな闘い
,
CDプレーヤーからカウントダウンが聞こえ一斉にスタート。
出足から向かい風を綺麗にとらえスタートダッシュしたり、スタートで他のヨットともつれて出遅れたり。
ブイを湖底に固定しているワイヤーにキールが絡まりリタイアするなど、音がほとんどしない為静かな戦いですが
操作している皆さんは白熱しています。
,
レギュレーションで他艇が自艇の風下に入ると風上のヨットが進路を譲らなければならなかったり、
実艇さながらの厳しいルールがあり、一瞬の判断ミスが負けへと直結します。
,
「メンバーの中には実艇を持っている人も何人もいて、実艇のレガッタにも出場しているんだけれど、
実艇のレガッタは危険が伴ううえに一人では参加出来ないんだ。ヨットは一人では動かせないからね。
その点ラジコンなら一人で扱えて危険も無い。最近ではラジコンヨットのレガッタがあるからと言って、
実艇のレガッタに参加出来ないと断ってしまう人もいるんだよ。」と鈴木会長。
,
shizufan016_R
▲全員そろって記念撮影
,
レガッタをずっと見ていて、本当に楽しそうで私も混ざりたくなってきたと鈴木会長に伝えると、
,
「ラジコンヨットは安い買い物ではないけれど、消耗品も少なく、維持費がほとんどかからない事も魅力です。
ゴルフセットだって一式そろえると20万円とか平気でかかるでしょ?ラジコンヨットも凝りはじめればそれくらいは
かかってしまうけど、買ってしまえば、かかるお金はそれで終わり。ゴルフは道具を揃えても、そのあとずっと
お金がかかるから、私なんてとうの昔にゴルフはやめて、ヨットに専念してしまったよ。(笑)」
,
安いものだと5万円くらいから揃うというラジコンヨット。
か…買ってしまうか。
購買衝動を抑えつつ、とりあえず8月25に丹野池で開かれる菊川市長杯を観戦しながら決めよう。
,
う~ん、またひとつ悩みが増えてしまいました。
,
,
,

※この記事は2013年7月に公開しました
,
丹野池RCヨット協会
URL:http://www1.ocn.ne.jp/~try1/
,
丹野池公園

大きな地図で見る

羨ましいぞ浜松市民、安くて美味い研修レストラン

$
0
0

暇を見つけてはレシピ無視で、自分の舌だけを頼りに料理に挑戦しているライターいなです。
,
専門学生が研修の一環として運営している、安くて美味しいと評判のレストランがあると聞き
なんちゃってグルメの私は、浜松市中区の研修レストラン『プティ カザリス』へやってきました。
,
shizufan000_R
▲東海調理製菓専門学校の研修レストラン
,
ここが噂のプティ カザリス。楽しみにしていた私は本日朝食抜きで来ています。
オープンより早く着いてしまったので先生にご挨拶。

,
shizufan001_R
▲製パン担当:高橋先生
,
店内は学生たちが開店準備で忙しそうにしています。
,
shizufan002_R
▲こ、こんな良い香り…ズルイぞ!(香りはご想像ください)
,
お店に入った瞬間、思わず笑顔になる焼き立てパンの良い香り。
朝食抜きの私には拷問に近いです。早く食べたい。
,
shizufan003_R
▲ピリピリした空気が外で見ている私にまで伝わってきます
,
学生の研修レストランと聞いて侮っていました。
感じる空気や学生の眼は、プロの現場そのもの。
,
そんな中、KY(空気読まない)な私は、学生へのインタビューをしてしまいました。
,
shizufan004_R
▲調理技術科の山本さんと琢磨さん(左から)
,
高校で茶道の授業を通じ、料理でもてなしたいと思うようになった山本さんと、
料理が好きなお母さんの影響で調理師を目指しているという琢磨さん。
,
将来の夢を聞いたところ「すぐ答えられます。」と琢磨さん。
「自分の店を持ちたいので、卒業したら修行します。」
,
迷いも無く、自分の店を持ちたいと言えるなんてすごい。
そんな彼は料理をするとき、味と見た目に特に注意を払っているそう。
きっと明確なビジョンと覚悟があるんですね。
,
shizufan005_R
▲おお、スイーツ発見
,
2階の調理場では製菓技術科のみんながケーキ作りをしていました。
ロールケーキ美味しそう。クリームの甘い香りが廊下まで漂ってきます。
,
shizufan006_R
▲製菓技術科の鈴木さん
,
「テイクアウトよりはカフェで出すようなケーキを作りたい。」と言うのは洋菓子専攻の鈴木さん。
喫茶店やカフェへは主にスイーツ目的で行く私、将来のパティシエールに
「甘さ控えめなスイーツが多くて若干悲しいです。」と個人的な要望を訴えてみました。
,
「健康志向ブームもあるので一概に言えないですけど、どうせ食べるなら思い切り甘いものを食べたいと言う
人ももちろんいると思うので、みんなが食べて単純に幸せになれるお菓子を作れるように頑張ります。」
と頼もしい言葉をもらえました。
,
shizufan007_R
▲ショーケースにはケーキがズラリ
,
全部食べたい。
,
いやいや、今食べてしまうと料理がお腹に入らなくなってしまいます。我慢です。
などと言っている間に時間は開店時間の11時30分。
,
shizufan008_R
▲和食、中華、洋食が週替わりで楽しめます
,
メニューを開くとAランチとBランチの二つが。
空腹がピークの私は迷わずBランチをオーダーです。
,
shizufan009_R
▲初夏の松華堂弁当(1,200円)
,
まず目を惹くのは松華堂弁当の中の生春巻き。
まさか松華堂弁当を頼んで生春巻きを食べられるとは。そういえばメニューって誰が考えてるんだろう。
あとで先生に聞いてみよう。
,
shizufan010_R
▲空腹に染み渡る上品な味
,
ゴマドレッシングの割合がほど良く、ライスペーパーのまろやかさが味噌汁にも良く合います。
これは思った以上に相性が良い。
,
テーマが和食ということもあり全体的に上品な味付けの中で、生春巻きはサラダなのに濃い目の味付けで
料理全体の良いアクセントになっています。自宅でもサラダのメニューに困ったら生春巻き作ってみよう。
,
天ぷらは、注文が入ってから揚げたてを出してくれるので熱々のサクサク。
するすると喉を通り、あっという間に完食。
,
shizufan011_R
▲食後のデザートもセットです
,
緑茶と葛餅。中は抹茶あんで、葛餅の甘さとキウイの酸味が絶妙。
和菓子にフルーツのアクセント、これまたユニークな組み合わせ。うーん、幸せだ。
,
ふぅ、さすがにお腹いっぱい。こんなに豪華でリーズナブルなランチが食べられるなんて、
浜松に引っ越しても良いと思えてきたぞ。
,
shizufan013_R
▲一仕事終えた和食担当:大石先生(写真左)が合流
,
のんびりしていたら、ランチの時間は終了。数量限定なので、気づくとランチは終わってしまっていました。
先生2人に美味しい料理のお礼を伝えました。
,
「メニューの基本は担当教師が考えますが 、学生も考えますよ。ただ1年目の学生は課題をこなすだけで
精一杯ですから、しばらくは決まったメニューで実践を積んで、少しずつメニューを考える事もするようになります。」
,
生春巻きに驚いたことを伝えると、
「ええ、あれも実は去年の在学生が考えたメニューなんですよ。とてもユニークですよね。」
大石先生が笑顔で教えてくれました。学生のアイディアだったのか、柔軟な若者の発想ってすごいな。
,
学生の育成方針について尋ねると、
「とにかく衛生面を徹底させています。髪の毛からはじまり、服装、手洗い、整理整頓。そして礼節ですね。」と高橋先生。
,
「先生方も修業時代は厳しく教わったんですか。」と聞くと、2人とも苦い顔をして「そりゃあもう。」
と顔を見合わせていました。
,
shizufan014_R
▲みんな笑顔で記念撮影。メリハリって大事ですよね。
,
最後に調理技術科の皆さんで記念撮影。学生らしい元気な面を見せてくれました。
本当に美味しかった、みんな一人前の調理師になって、美味しい料理を作ってください。
,
shizufan015_R
▲お土産買っちゃった
,
帰りにケーキとパンを買っちゃいました。
だって美味しそうだったんですもの、お腹いっぱいでも買わずにはいられません。
それに全力で応援するって言ったばかりですしね。
,
また浜松に来るときは寄っちゃいますよ!
ごちそうさまでした。
,
,
,
東海調理製菓専門学校
所在地:浜松市中区板屋町101-11
TEL:053-413-2005
URL:http://www.tokai-chori.ac.jp/

大きな地図で見る
,
研修レストラン プティ カザリス
所在地:浜松市中区板屋町518
TEL:053-456-1510
営業時間:「ランチ」11:30 ~14:00 ※60食限定、「パン・ケーキのテイクアウト」 11:30 ~ 15:00
定休日:土曜・日曜・祝日・他学校行事による定休日あり
URL:http://www.tokai-chori.ac.jp/petit-cazalis

大きな地図で見る
,

幻想的!氷の中に花が咲く!

$
0
0

夏はやっぱりかき氷!特に好きなのは宇治金時。
好みが渋いライターゆっきぃです。

見て楽しむ氷の彫刻を作っている所があるとのことで、
涼を求めて(?)浜松市中区にある『氷工房にはし』へ行って参りました。(今回は食べません。)

shizufan399_R
▲氷工房にはしへ到着

氷彫刻って初めて聞いたんだけど、一体どんな作品なんだろう。
どんな風に作られているんだ?

shizufan376_R
▲奥様の二橋照美さん、代表 二橋一幸さん

さっそく氷工房にはしの中へ。奥さんの照美さんと二人三脚で作品を作っている一幸さん。
2人の後ろには数々の氷彫刻の作品の写真が飾られています。
結婚式で使うキャンドルサービスのタワーや、イベント事で使われたレーシングカーの形の作品の写真など、
驚きの作品の数々!

shizufan098_R
▲透き通ってる!

一般的な氷屋さんで作られる食用の氷は、-13℃で2日間かけて作るのに対し、
氷工房にはしで使用している氷は、-7℃で5日間かけて作られる純氷と呼ばれる氷です。
純氷は、「透明感のある、硬くて溶けにくい氷」です。
氷は0℃に近い温度で作れば作るほど、綺麗に出来上がるそうです。

純氷は氷の中で最高級の品質。
「バーテンダーさんが使う氷で、この氷でお酒を飲んだら最高だよ~!」と一幸さん。
でもご本人はお酒に弱いそうです。(照美さん情報)

shizufan361_R
▲どうやって使うんだろう・・・?

いろいろな大きさ、種類の工具が並んでいます。
ノコギリ、ノミ、氷彫刻用の電気ドリル。削ったり穴を開けたりするって事かな?と勝手に想像。

shizufan398_R
冷凍庫の中へ!ひやぁー冷たっ!

冷凍庫の中の温度は-5℃。これ以上低い温度で固めてしまうと、氷が割れやすくなってしまうのだそうです。
ちなみに氷の塊は、約130×130×260㎜(縦×横×高さ)で、1貫(かん)と数えるそうです。
1貫は3.75㎏です。
氷にも数え方があったなんて知らなかったな~。

shizufan044_R
▲ 氷の壁が!

冷凍庫から氷の塊を運び出し、ここで登場したのがチェーンソーです。
チェーンソーって木を切ったりするだけじゃなかったんですね!
メジャーの先端で氷をちょこっと削るように目印を付けてから、一気にカットしていきます。
氷の粒子が飛んできてとってもひんやり~。

shizufan320_R
照美さん!まさか!

かき氷が食べられるのかと思いきや・・・違いました。
食べたらとっても美味しい氷なのだそうですが、
フワフワに削った氷は「雪(ゆき)」と呼ばれ、作品に使います。

shizufan330_R
▲食紅を使います。

青色3色、緑色2色を照美さんが作っています。
「思い通りの色を作るのがなかなか難しいんですよ。」とのこと。

shizufan312_R
ブルーハワイ・・・ではありません。

「フローラルアイスの注文をもらっているから今から作るよ~!」と一幸さん。
フローラルアイス?氷の花って意味だけど・・・いったいどういうものなんだろう。

花の香りまで感じてもらえるような彫刻にしたい。
という想いを込め、一幸さんがフローラルアイスと名づけました。

「違う種類の青色を3色使って作って欲しい。」とのお客さんからのオーダー。
雪の上に色を垂らしながら、先程作った青色の色味の調節をしていきます。

▲華麗なドリルさばきをご覧ください。(上動画)

なんの迷いもなく1枚1枚花びらを彫っていく一幸さん。
あっという間に完成。口を開けたまま見入ってしまいました。
「チョコレートと一緒で一度形が変わってしまったらダメなんだよ。だから氷が緩むまえに彫る!」
これがポイントです。

shizufan414_R
▲氷の花が咲きました。

色づけ前の花です。氷の中にあるなんて、不思議!
本物の花を、氷の中に閉じ込めてあるみたいにとってもリアル。
ハチが間違えて蜜を吸いにきちゃうかも!?

shizufan250_R
▲花に色を付けていきます

色の広がり方を予想しながら、すばやく、そして慎重に作業します。
花びらの付け根にはグリーンを入れて、出来上がった時に花の中心部分にうっすらとグリーンが見えるようにするそうです。

shizufan140_R
横から見ても美しい

ドリルを入れた穴の部分にかき氷・・・いや、雪をギュッギュッと詰めていきます。
雪をこんもりする位に盛ります。

shizufan270_R
勢いよく・・・

「ちょっと離れててね~。」と一幸さん。
左手を大きく振り上げ、こんもり盛った雪をめがけて振り下ろします。
「パンッ!パンッ!パンッ!」といい音が作業場に響き渡り氷の粒がキラキラと飛んできます。
雪を、ドリルを入れた穴の中に詰める作業です。

shizufan294_R
3輪の花が咲きました

3輪とも花びらの形が違います。
見ているだけでもひんやり涼しいですね。

プレゼントされたら絶対うれしいな~。
贈る人も相手の驚く顔を見るのが楽しみで仕方ないだろうな。
作品は溶けて形が変わってしまわないうちに冷凍庫へ運びます。

「出来上がった時の達成感と、見てくれた人の感想をもらって技術を向上させています。」と一幸さん。

shizufan084_R
あっ!家康くんだ

今まで作った作品の構図を見せてもらいました。
戦隊モノのヒーローや、アニメのキャラクター、すべて一幸さんが描いています。

作品は、飾ってから1~2時間後に完成するように削り具合を調節しながら逆算して作ります。

shizufan386_R
一幸さんとピース!

作業場に大きな機材を発見。なんと音楽を聴く為のオーディオでした。
「いつも作業中に演歌や懐かしのアニメソングとかを聴いているんですよ。ふふふ」と
一幸さんのお茶目な一面を照美さんが教えてくれた。

「長生きするから、お嫁に行く時にはよろしくね。」と一幸さん。
そんなに長い間お待たせしないように頑張ります。



※この記事は2013年8月に公開しました

『氷工房にはし』
所在地 静岡県浜松市中区布橋1-16-10

大きな地図で見る
TEL    053-471-2888
URL   http://koori284.web.fc2.com/index.html

04_banner

 

 

 


浜松発!皆の愛がつまった期間限定のポテトチップス 

$
0
0

午後3時にならなくても、うっかり食べてしまうおやつ。
間食を止めよう止めようと思っていても、手は自然に伸びてしまいますよね。
これから脱・間食、ダイエットを志す皆様に、おいしい浜松産のポテトチップスを紹介しますよ!(悪魔)

浜松市北区の、とある農家へやって来ました。

1
▲ お、何か掘ってますね~!

容赦なく日差しが照りつける暑い昼下がりに、農作業をしているのは原田さん。
三方原の土地特有の赤土(=粘土質が少ない土)で、たっぷりの日差しを受けて育った、
ある物を掘り返しています。

原田さんが掘り返しているのは、三方原馬鈴薯(みかたはらばれいしょ)!
デンプン質が多く、コクがあり、食べるとホクホクして美味しいジャガイモです。

2
▲ 掘り返したばかりの三方原馬鈴薯

「健康な畑で、健康な肥料を使い、無農薬で育てました。」と原田さん。
三方原の恵まれた土地で育ったこのジャガイモをポテトチップスに仕上げていきますよー。

収穫をしたジャガイモは間髪をいれず、新鮮な状態で出荷します。
4日以上置いてしまうと、糖度が増してしまい、美味しいポテトチップスにすることができません。

さて、出荷した先を見ていきましょう!

3
▲ じゃがいもが工場にやってきました

三方原ポテトチップスを製造するのは、以前しずふぁん!!ライターが工場を見学したこともある松浦食品です。
収穫したばかりの三方原馬鈴薯の皮を剥いた後、人の手で丁寧に汚れを落とし、ジャガイモを選別します。

4
▲ 機械でスライスし、でん粉を落としていきます

実を言うと、三方原馬鈴薯は加工に向かない、つまりポテトチップスには向かない食用芋です。
食用芋というのは、芋そのものに旨みがあります。
それを加工すると甘み成分が残るため、揚げるとこげてしまう等、扱いが難しいジャガイモです。

そのため、1つ1つの工程で、焦げているものや変に曲がっているもの等、
商品にできないものを多くの人の手で丁寧に取り除いていきます。

「美味しいけれども加工が難しいジャガイモ」で、なぜポテトチップスを作り上げようと思ったのか。

5
▲ 工程を厳しくチェックする 松浦食品 代表取締役 松浦善広 さん

三方原ポテトチップス』を作ろうと提言したのは、地元の酒屋が集まって結成した、
遠州夢倶楽部(えんしゅうゆめくらぶ)。
お酒のツマミになるものを、また、浜松にしかないものを作ろうと結成された組織です。

「地元のものを使って、商品を作り上げたいという思いに賛同をしました。」と松浦さん。
「農家の方、製造工場の方、そして多くの人達の協力無しでは作り上げることはできませんでした。」
と遠州夢倶楽部事務局の木戸口さん。

地元への愛、地元の食材を使って作るという、こだわりがあったのですね。

さて、スライスされた三方原馬鈴薯が、大きな釜へ入りました。
いよいよバッチフライ方式(釜揚げ製法)で、じっくりと時間をかけて揚げていきます。

バッチフライ方式にすることによって、ジャガイモの風味を逃がさず、しっかりと揚げることができるのだそうです。

6
▲ 揚げたて

スライスされた三方原馬鈴薯が揚がりました!

「揚がったポテトチップスは、静岡のあらしお株式会社の駿河湾の海洋深層水から取れた焼き塩を使って
味付けをしていきます。三方原馬鈴薯と拘りの塩で、シンプルながらも、まろやかな味になりますよ。」と松浦さん。

7
▲ できたてポテチを試食

松浦さんが、できたてを試食させてくれました。
パリっといい音、そして心地よい歯応え。
普段買っているポテトチップスからは感じなかった、芋独特のやさしい風味がした後、
もっと食べたくなるような、程よい塩加減を味わうことができました。

これが目の前にあったら、間食の誘惑に耐えられないかもしれませんねー。

9
▲ 私達が作っています!

揚がった後も袋詰めまでに、黒く焦げてはいないか等、選別作業は続きます。
計量を終え、やっとのことで自慢のポテトチップスが完成しました!

農家や工場、遠州夢倶楽部加盟店の方々、みんなで協力をし、商品として完成させた三方原ポテトチップス。
「ウマかったでしょ?」という松浦さんの言葉に、大きくうなずく納得の味です。


10

▲ 遠州夢倶楽部加盟店 酒&FOODかとう(浜松市西区)の店主 加藤國昭さん

『三方原ポテトチップス』は、遠州夢倶楽部加盟店で買い求めることができます。
「学校が近いこともあってか、子連れのお母さんが来店して、子どものオヤツとして買っていきますねぇ。」と加藤さん。

地元で大人気のポテトチップスです。

11
▲ 遠州夢倶楽部加盟店 酒のバオオ(浜松市北区)の店主、大塲(おおば)康之さん

「ふっくらしていて、おいしいポテトチップスですよ。」と大塲さん。

たまたま目の前に広がっていたジャガイモ畑から、地元名産の三方原馬鈴薯でポテトチップスを作ってみようと
考え、試しに作ってみたら、シンプルで美味しい。
そして、製造を考え始めたという『三方原ポテトチップス』。

「天候などによって収穫量が変わってしまう、計算できない原料を使っています。農家の皆さんが暑い中、頑張って
収穫してくれて、工場でも多くの人数を割いて、このポテトチップスは完成しています。手がかかりますが、子ども
と同じで、それだけ可愛いと思える商品です。そして、本当に皆さんの協力が無くてはできない商品でした。」
と、遠州夢倶楽部事務局の木戸口さん。

三方原ポテトチップスは、三方原馬鈴薯の収穫が終了次第、製造を終了します。
例年、5月末から8月初旬の期間限定で製造・販売されますので、お早目にお買い求めを!

地元名産のポテトチップスは、多くの地元を愛する人達で作られているお菓子でした。

 

※この記事は2013年8月に公開しました

松浦食品有限会社
所在地 : 静岡県榛原郡吉田町住吉1425-5

大きな地図で見る
連絡先 : 0548-32-0717
URL : http://www.matsuura-potato.com/

鈴代商店(遠州夢倶楽部事務局)』
所在地 : 静岡県浜松市北区細江町気賀676

大きな地図で見る
連絡先 : 053-523-1025
URL : http://www.suzudai.co.jp/index.html

酒&FOODかとう
所在地 : 静岡県浜松市西区神ヶ谷町7873-1

大きな地図で見る
連絡先 : 053-485-3536
URL : http://www.wht.mmtr.or.jp/~sakekato/

有限会社酒のバオオ
所在地 : 静岡県浜松市北区三方原町61-2

大きな地図で見る
連絡先 : 053-439-5877
URL : http://www.nb-n.co.jp/~baoo/

 

02_banner

静岡県のコーデュロイは生産量日本一! 

$
0
0

衣替えらしい衣替えも出来ないまま、夏に突入してしまったライターいなです。
,
オフシーズンのうちに衣類を揃えておかないと、衣替えって間に合わないですよね。
冬ものは早めに揃えておきたいと思い、ネットショップで服を物色していると、コーデュロイのジャケットを発見。
これは珍しいと調べていると、コーデュロイは静岡県が国内生産量の95~98%を占めるというじゃないですか。
,
shizufan000_R
▲建屋からガシャガシャという織り機の音が聞こえてきます
,
そもそもコーデュロイってどういう風に作られているの?
気になった私は掛川市の『有限会社 福田織物』(ふくだおりもの)へやってきました。
今日一日、福田織物の福田社長に案内してもらいます。
,
shizufan002_R

▲コーデュロイ特有の風合いがたまりません
,
毛並みが揃った畝(うね)と綿素材でありながら、かすかな光沢感があるのがコーデュロイの特徴。
,
私の感覚だと数千円で買えるチノ・パンツの素材に使われているイメージが強いですが、実はコーデュロイの語源は
畝の「Corde」と王様(ルイ14世)の「Roi」からCorduroyとなったと言われていて、もともとは高級生地だったのです。
日本では「コール天」と言う方がピンとくる人も多いかもしれません。
,
※出典:DVD「匠の技 別珍・コール天 ~磐田市福田(ふくで)の地場産業~」(静岡県磐田市・刊 2012年)

shizufan004_R
▲つなぎ合わせたわけではありません
,
福田織物では複数の畝のパターンを組み合わせた新しいコーデュロイも提案しています。
長年コーデュロイを生産してきた職人だからこそ出来る技術で、「無印良品」を企画・開発する良品計画に、
「日本の布 10」として日本中の布の中から選ばれ、展示販売されたのだそうです。
,
shizufan006_R
▲舞台の緞帳や優勝旗でよく使われます
,
コーデュロイと同様に、静岡の特産品である別珍。同じ綿素材ですが織り方が若干異なり、
コーデュロイのような畝が無く、より強い光沢感が特徴。
その高級感がVelvet(絹素材のビロード)に似ていることから「綿ビロード」という意味の
Velveteen(ベルベティーン)が語源と言われます。
,
shizufan007_R
▲目ではとても追えません
,
コーデュロイは生産量が少なく、1年のうちでも生産する時期が決まっているそうで、
需要が高まる前の晩春が生産の最盛期。
,
綿を織機で織っていく際、経糸と横糸がこすれて毛羽立たないよう、綿に糊付けをして織っていきます。
,
shizufan008_R
▲経糸を上げ下げする部品の「ヘルド(写真赤線部)、職人が一本一本手作りしています
,
学生服のワイシャツのような普通の綿織物が経糸(たていと)110~120本で横糸60~70本なのに対し、
コーデュロイは経糸60~70本で横糸は240本~350本。起毛が綺麗に起きるように
パイル(下地から出ている繊維)を緩く織る必要があります。
,
shizufan009_R
▲まだコーデュロイっぽさは無い
,
織り上がった生地がこちら。タオルのようなパイル織物です。
,
shizufan010_R
▲福田織物:福田社長
,
一反の長さは世界基準で50m。福田織物のコーデュロイ年間生産量は300反(約15,000m)ほど。
「それでも大分少ないと思いますよ。」と福田社長。
,
織り上がった生地は1反ずつ傷が無いか検査をして、次工程のカッチングへ進みます。
カッチングは専門の工場でカッチング職人の手によって行われるとのこと。
コーデュロイってひとつの工場じゃ完成しないんですね。
,
shizufan014_R
▲工場では大きな機械に生地がセットされています
,
カッチング工程を見せてもらう為、磐田市の『星野カッチング』へ。
カッチングとはパイルを切断して起毛にし、畝を作る工程です。
,
shizufan015_R
▲職人星野の技が光る
,
カッチングはパイルに針を通し、その針をガイドにして円盤状のカッターでパイルを切断する工程です。
そのガイドとなる針は、ひとつひとつ職人が手で通します。
60~70箇所ものガイドを全て通し終わるまで、かかる時間はおよそ1分半。
,
「ガイドが潰れていたり曲がっていたりするとキレイにカッチングが出来ないので、針の具合をひとつひとつ指先の
感覚で確認しながら通しています。ガイドの具合が悪ければサンダー等ですぐに調整します。
治具(加工や組立ての際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具のこと)なんてないから
削るのも全てカンなんです。」と星野さん
,
時間に追われながら指先の感覚だけで備品のチェックまで…。想像もつきません。
,
shizufan016_R
▲こんなに細かい作業を70本こなして1分半
,
パイルを通ったガイド、横糸一本逃していません。当たり前の事なんでしょうけどすごいです。
私でも出来ますか?と聞いてみると、「定期的に子どもたちに体験教室を開いていて、子どもでもちゃんと出来る。」
とのこと。
,
shizufan018_R
▲ガイドやカッターの手入れを怠ると
,
星野さんは言います。
「糸のより一本でも切り損ねると、一反まるごと不良品になってしまう。だから仕事中は本当に気を遣う。」
,
道具の手入れも含めて、熟練の業(わざ)なんですね。
,
shizufan019_R
▲ユニークなアイディアで一杯の星野さん
,
現在星野カッチングは、星野さんが一人で全てのカッチングを行っています。
「お一人というのは大変ではないですか?」
,
「カッチング技師も高齢化が進み減ってしまった。このままではコーデュロイや別珍は生産できなくなってしまうから
後継者はもちろん育てたい。
だけど技術を伝えても、そもそもコーデュロイ自体の生産量が昔と比べかなり落ちてしまった。今はカッチングだけでは
生活出来ない。なんとかコーデュロイの需要を増やす為に文字を入れたり、パターンをステッチ状に組み合わせたり、
新しい取り組みをしている。」
,
様々な分野で後継者不足と聞きますが、育てたくても育てられない状態なんて考えたこともありませんでした。
国産コーデュロイが生産継続できなくなってしまう危機です。
,
「コーデュロイの事は星野さんに聞けば間違いないですよ。」と何故か福田社長が誇らしげ。
なんだか親子のようなお二人です。
,
shizufan020_R
▲毛焼きとは一体どんな工程なのでしょう
,
最後に訪れたのは『磐田産業株式会社』。ここでは毛焼き工程を行います。
現在国内でコーデュロイ・別珍の毛焼きが出来るのはこの工場だけ。
,
shizufan023_R
▲水槽とローラーを交互に通って流れていきます
,
織物工場で糸に塗ったのりを洗い落とします。そうして乾燥させることで、張り付いていた綿が起きて、コーデュロイ
特有の畝が出来上がります。しかしこのままでは起毛が不揃いで美しくなく、光沢もありません。
,
shizufan021_R
▲括目せよ!布は焼いてなんぼだ
,
ここからが畝の毛の長さを整え、光沢感を出す為に焼いていく毛焼き工程。
それにしても熱い。あまりの熱さに機械に近寄れません。
,
shizufan022_R
▲燃えてる燃えてる!
,
摂氏800度以上のローラーの上を分速100m以上で通過させ一気に焼いていきます。
このとき難しいのは焼き加減。ローラーに押さえつける力で焼き加減を調節するのですが、
焼きが浅ければ光沢が出ず、焼きすぎると焦げてしまい商品にならない。
湿度や気温、布の状態、全て長年のカンで調整しなければいけません。
,
shizufan024_R
▲もう一度綺麗にしてコーデュロイの完成だ
,
焼いた生地をもう一度洗いにかけます。燃えカスや焦げを落とすんですね。
この一連の流れをコーデュロイは1回、別珍は5回ほど繰り返します。
焼けば焼くほど光沢が増すのだそうです。
,
shizufan026_R
▲おお、コーデュロイだ
,
毛焼きが終わった段階で生地は「染め」の行程へ運ばれ、色鮮やかなコーデュロイに。
,
「一反の生地から作れる服はおおよそ25着。安いコーデュロイや別珍が海外からたくさん入ってきているが、
職人たちが心血注いで作った国産の生地には、毛焼きの出来ないナイロンやポリエステルの輸入物では出せない
風合いもあり、なにより丈夫。世界中どこに出しても誇れる物を皆で作っていると自負している。」
と1日案内してくれた福田社長。
,
たくさんの職人の手を経て、コーデュロイは生まれるんですね。
そういえば、社会人になりたての頃、先輩が着ていたコーデュロイのスーツ、本当にかっこよかったな。
当時は欲しくて欲しくてどうしようもなかったけれど、高くて手が出ませんでした。
,
せっかくコーデュロイについて勉強できたし、奮発してコーデュロイのオーダースーツ作っちゃおうかな。

,
,
,
※この記事は2013年8月に公開しました
,
有限会社 福田織物
所在地:掛川市浜川新田752
TEL:0537-72-2517
URL:http://www.fukuda-textile.com/
,
星野カッチング
所在地:磐田市福田中島3516
TEL:0538-55-3644
,
磐田産業株式会社
所在地:静岡県磐田市二之宮734
TEL:0538-35-5175
,

安全に妥協なし、新時代の電動アシスト自転車 

$
0
0

動く機械、特に乗り物が大好きで、乗り物情報にはいち早く反応するライターいなです。
,
新聞を見ていると、静岡県で画期的な電動アシスト自転車が商品化されたという記事を発見。
私の乗り物センサーがビンビン反応しています。これは確認しなくては。
,
shizufan000_R
▲画期的な電動アシスト自転車とは
,
浜松市南区の『協栄製作所』へやってきました。
協栄製作所は、バイク・自動車のシャーシー部品および足回り部品の製造をしています。
,
shizufan001_R
▲開発部の高田さんと平口部長(左から)
,
画期的な電動アシスト自転車を作ったお二人。
設計は高田さんが担当し、営業は平口部長が担当。
,
shizufan002_R
▲まさかの4輪車だ「電動アシスト付き4輪車 けんきゃくん」
,
3輪車は自転車屋などで見た事ありましたが、4輪車です。

「高齢者が乗りやすいように、また転倒のしにくさから4輪車を作りました。」とのこと。
4輪車というのが画期的ということなのでしょうか。うーん、それだけだと、あまり画期的でもないような…ん?
,

shizufan003_R
▲この後輪車軸の間にあるパーツはもしや
,
「車軸の間にある円筒形のパーツ(写真青矢印)はもしや、デファレンシャルギア!」と私が驚きの声を上げると
,
「3輪以上になると、内輪と外輪の回転が同じ場合、曲がりたい方向の内側になるタイヤの回転が足りず、
旋回性能が落ちてしまいます。後輪にデファレンシャルギアを組み込み、旋回がスムーズに行えるよう配慮しました。
ただ、これほど小さなデファレンシャルギアが業界でも見当たらず、当社で専用設計し、中国のデフメーカーに
製作依頼しています。」
,
と平口部長は当たり前のように話していますが、
デファレンシャルギアは製造コストを大幅に跳ね上げるパーツで、自転車に3輪以上が少ないのは、
このデファレンシャルギアのせいだと言っても過言ではないと思います。
,

Click here to view the embedded video.


▲片側の車輪に力がかかって止まっても、もう片方の車輪には動力が伝わっています(上動画)
,
とはいえ、デファレンシャルギアが良くわからない人も多いと思います。
簡単に言えば上記動画のように車軸でつながっている二つの車輪の回転数が常に同じになるのを防ぐ装置
と考えてください。
,
動力を伝える為、軸でつながった2つの車輪は、回転している状態で片方の車輪に力がかかり停止すると、
もう一方の車輪も連動して停止していまいます。
,
3輪車や4輪車などが曲がろうとすると、駆動する2つの車輪のうち内側の車輪はほとんど回転しません。
そのとき、動力を伝える軸が単純に車輪をつないでいると、外側の車輪までが回転しなくなるため
進むのに、とても強い力が必要になる、すなわち自転車の動力、ペダルが重くなってしまいます。
,
デファレンシャルギアを軸に組み込むと、軸を通して車輪に力を伝えつつ、
曲がるときに片方の車輪に力がかかっても、反対側の車輪が動力を受け取り回転するので、
スムーズに旋回できるのです。
,
4輪の自動車がスムーズに曲がれるのも、これが付いているからなんです。
,
shizufan004_R
▲このスポーク(ホイールの中心から外周へ伸びている棒)の奥に見える円盤はまさか
,
ディスクブレーキです。一般的な自転車はタイヤのリム(ホールのタイヤに接している外周の部分)を両側から
挟み込んで停止させるVブレーキが主流ですが、これは4輪とも全部ディスクブレーキ。
,
ディスクブレーキの特徴は、雨天に強く、異物混入しにくい事が挙げられ、
制動力(減速あるいは停止を行う動作)の安定性は申し分ないでしょう。
ただ、デファレンシャルギアと同じくコストがかかるパーツなので、とても贅沢な装備と言えます。
,
「製品開発というのはコストとの戦いです。やりたいことを全部詰め込めば製品の価格は、
とても高価になってしまいます。その中で妥協案を探しながら作っていくのですが、
進む、止まる、曲がるという車両原則は安全の原則なので、一切の妥協をするべきではないと考えました。」
,
すごいぞ協栄製作所。きっとそんなことはどんな企業でもわかっているんでしょうけど、
それでもコストを優先し、真っ先に妥協するところなのではないでしょうか。
,
shizufan007_R
▲本邦初公開
,
新型の「コントローラースイッチ」も見せてもらいました。
旧型と比べ一回り大きくなり、スイッチ類が押しやすいよう、使い易さに配慮し設計されています。
,

Click here to view the embedded video.


▲くるくる回る~(上動画)
,
私の場合バイクの感覚が強いせいで、どうしても重心移動をしてしまい「あれ?曲がらない。」と感じる瞬間が。
4輪なので自動車と同じようにハンドルを切らなければ曲がらないのはあたりまえ。
倒立型ハンドルのおかげで、ハンドルに意識をもっていくのは難しくありません。
,
shizufan008_R
▲試作段階には三輪車も
,
4輪車の形になるまでには様々な試作があったそうで、こちらはそのひとつの3輪車モデル。
デファレンシャルギアも無く、ブレーキは一般的なVブレーキ。
,
shizufan009_R
▲ま、曲がらない(汗)
,
ペダルが重くて、足にどんなに力を入れても進む気配がありません。
デファレンシャルギアがないと、こうなります。
,
shizufan010_R
▲乗りやすさもさることながら楽しいぞ

乗りやすさ、安全性にこだわった電動アシスト付き4輪車 けんきゃくん
これだけの装備を、市販出来るところまでコストダウンした技術力はまさに画期的。
,
乗っても楽しいし、見た目もかわいい。私も1台欲しくなってしまいました。
スピードが出るわけでも、自動で走るわけでもありませんが、この楽しさは実際に乗ってみて、
ペダルをこいでみないとわからないと思います。
,
しかし、取材に行くたびに欲しい欲しいと言ってる気がするな。
,
,
,
※この記事は2013年8月に公開しました
,
株式会社協栄製作所
所在地:浜松市南区金折町1417-10
TEL:053-425-2511
URL:http://www.kyoei-seisaku.co.jp/

大きな地図で見る
,

道を歩んで道を知る 一石三鳥な美術館 

$
0
0

「静岡県」と「浜松県」が合併して現在の静岡県が誕生したのは、明治9年(1876年)8月21日。
だから8月21日は、県民の日
2013年8月21日で静岡県は137歳を迎えます。

静岡県をもっと身近に感じてほしい。
県民の日パンフレットには県内各所で開催される多彩なイベント情報がいっぱい!

それを見て、街道の歴史を体感することができる美術館が菊川市にあると知りました。
しずてつジャストライン「平田本町」停留所から徒歩5分、
黒田家代官屋敷のすぐ近くにある、『歴史街道館』に行ってきました。

1
▲ 入ってすぐ左にある建物

歴史街道館は、菊川市出身の画家『杉山良雄』の作品が故郷小笠町に寄贈され、その作品を展示するために
建立された美術館です。
杉山画伯は、東海道をはじめとする街道に着目し、街道の風景を描き続けてきた画家。
歴史街道館では、杉山画伯の絵を街道ごとに並べて展示しています。

2
▲ 菊川市教育委員会 社会教育課 文化振興係 指導主事 蔵本俊明さん

案内してくれたのは、遺跡発掘が専門の蔵本さん。
「館内を見ながら、まるで街道を歩いた気分を感じることができますよ。」

普段歩いている街道に注目したことがなかった私。
その歴史を改めて見つめてみるというのは、なんだか新鮮な気分です。
3
▲ 常設展示
 (写真提供:菊川市教育委員会)

常設展示では、杉山画伯の約600点もの作品から、期間ごとに1つの街道に焦点を当て、展示しています。
街道は塩の道(※)である『秋葉街道(あきはかいどう)』をはじめとして、『田沼街道(たぬまかいどう)』、『姫街道
(ひめかいどう)』など24街道に及びます。
期間ごとに展示されている街道の絵が違うため、何回も来て楽しむことができますね。

※塩の道とは・・・?
かつて塩をはじめとして海産物、山の幸などの運搬に使われた道のこと。
代表的な道は、静岡県から長野県に渡る秋葉街道。新潟県から長野県に渡る千国街道(ちくにかいどう)など。


4
▲ 街道の一風景 (写真提供:菊川市教育委員会)

絵は街道そのものだけではなく、街道の脇で見た祭りの様子なども描写しています。
変わりゆく街道の風景を見て、杉山画伯は何を思ったのか。

杉山画伯による街道の絵は昭和55年まであり、歴史街道館に収蔵されています。
「高齢者の方はよく知っているような、昔懐かしの風景に会えるのではないでしょうか。」と蔵本さん。

あぁ、あの時はこうだったなぁ。
そう、しみじみと感じることができるかもしれません。
5
▲ 実際に、塩の道を歩いてみましょう

建物の目の前にある『塩の道公園』では、実際に塩の道を歩いた気分が味わえる散歩道があります。
信州街道、秋葉街道、千国街道などを模した道があり、さらにそれらの街道に縁のある各市町村の樹木が植栽され、
歩くだけで日本列島を縦断した気分になります。

6
▲ 信州街道道中、佐久間町ではスギの木

信州街道から秋葉街道、そして伊那街道など、それぞれの街道はつながっています。
ある部分で少し曲がったり、山道になったりと、実際の街道の地形も模しているという、表現の細かい公園です。

歴史街道館で、街道の絵を見て楽しみ、塩の道公園で実際に歩いて街道を身近に感じられる。
1ヶ所で2つの楽しさを得られる施設です。

7
▲ この日はワイワイがやがや賑やかな美術館

県民の日のイベント展示として、2013年7月17日から9月1日までは、地元の小笠北幼稚園の園児たち
の作品が並ぶ『北幼園児の夏2013』が展示されています(杉山画伯の作品も一部あります)。

この日は小笠北幼稚園の子どもたちが来て、自分たちの作品を見て楽しんでいましたよ。
8
▲ 私、蔵本さん、小笠北幼稚園 園長 縣(あがた)さん(左から)

年少組から年長組まで、それぞれが「よもぎスカーフ」や「虫歯の日ポスター」等、テーマに沿って自由に作った
ものを見ることができます。
「いつもは地元のコミュニティーセンターで展示させていただいているのですが、今回は縁あって、
歴史街道館で展示をさせていただいています。自分たちで作品を作っている様子は、とても嬉しそうでした。」
と縣園長。

「普段の常設展示のみではなく、市民の展示会もたまにやっています。色々な人に来てもらって、
菊川の文化を感じていただきたいと思っています。」と蔵本さん。


9
▲ 菊川の焼きひな人形(歴史街道館工芸室)

また、歴史街道館内の『工芸室』では菊川の民族工芸品や遺跡発掘品を見ることができます。
1つの施設で3つ楽しめる、実は一石三鳥な歴史街道館だったのです。

「また、歴史街道館から徒歩ですぐ行くことができる距離に、菊川市の遺跡から発掘された発掘品を展示する、
埋蔵文化財センターを新しく設立する予定です。歴史街道館に黒田家代官屋敷、そして埋蔵文化財センター。
歩いて歴史を感じることができる、そんな街にしていきたいと思っています。」と蔵本さん。

歴史街道館は2013年7月17日から2013年9月1日まで入館料無料
街道を見て楽しみ、歩いて楽しめるお得な施設です。
実際に、塩の道を歩きに行ってみても、更に面白い発見があると思いますよ。

 

※この記事は2013年8月に公開しました

歴史街道館
所在地 :  静岡県菊川市嶺田97

大きな地図で見る
連絡先 : 0537-73-6285
休館日 : 月曜、祝祭日の翌日、年始年末
開館時間 : 10:00~16:00
入館料 : 150円(※市内在住者および中学生以下は無料)
駐車場 : 10台

県民の日公式サイト
URL : http://shizuoka-kenmin.jp/

上記『県民の日公式サイト』では、県民の日に伴い、入場料が割引になる施設や多彩なイベント情報などを
紹介しています。

 

02_banner

笑う門には福来たる 多趣味多芸な酒屋の店主 

$
0
0

三方原ポテトチップスの取材でお会いした、浜松市北区にある酒屋『酒のバオオ』の店主、
大塲康之(おおばやすゆき)さん。
康之さんは酒屋を営む傍ら、絵手紙の個展を開いたり、老人ホームでパフォーマンスをしたりと、様々なことに
挑戦をし、地域を活性化させている面白い店主です。

大塲さんをもっと知りたいと思ったライターげんは、酒のバオオへ向かいました。

1
▲ 窓には楽しげな向日葵の顔

よく見ると、ガラスに描かれている向日葵の絵の下には植木鉢が。
まるで植木鉢から顔を出しているかのようです。芸が細かいですね。

某番組では「お面芸人」として取り上げられましたが、お面芸人ではありませんよ!

2
▲ 酒のバオオ 店主 大塲康之さん

「これぞマスクメロン!!」とパンチの効いたギャグマスクを着けているのが康之さんです。
既にこの時点で、面白いオーラを感じます。

「昔から人を笑わせるのが好きでした。中学生の時は、先生の似顔絵を描いた紙を授業中に回したりして、
クラスの皆がクスクス笑うのを見ているのが面白かったですね。」

よくやりますよね、それ!
そして、見つかって叱られるというオチが定番でした。

3
▲ 1日1枚 毎日描く絵手紙

ある時、知り合いから譲り受けた1冊の詩画集が康之さんにショックを与えました。
その詩画集とは、『やっぱいっしょがええなぁ』(大野勝彦・作)。
農作業中に両腕を切断する事故にあった作者が、義手を用いてメッセージを力強い絵と文で表現し、
まとめたものです。

「優しくて、それでいて力強い想いをその本から感じて、これは自分もやらなきゃ!と感じました。」
絵を学んだことも、描いたこともなかった康之さん。
それからの2年間、大野さんの絵をひたすら模写し続けました。
4
▲ 似ていると笑われてしまいました

「自分のやっていることは、いつまで経ってもマネじゃん!と、ある時ふと気がつきました。」
オリジナルを作らなければと感じた康之さんは、そこから毎日1枚ずつ絵手紙を描くようになります。

善は急げ、地元のギャラリーで個展を開こうと、1年先に予約。
大野さんの美術館へ行き、実際に会ってアドバイスを受けるなど、徹底的です。

5
▲ ある中学校の先生に、「クラスに飾りたい」と言わせた逸品

個展の名前は『遊びの個展』。
名前の通り、康之さんの遊び心が詰まった個展です。
毎年1回、地元のギャラリーで開かれており、回を重ねるにつれて来場者も増えています。

「お客さんからもらう一言がとても嬉しい。人と人のつながりっていいなぁって思います。」と康之さん。

6
▲ さかなクン、尾崎紀世彦、北島三郎、和田アキ子、綾小路きみまろ、美空ひばり、スギちゃん
(上段左から時計回り)

絵手紙のほかにも、似顔絵お面も作っています。
お面の口が開いたり、髪が伸びたりと、人を面白がらせるのが好きな康之さんらしい仕掛けが仕組まれています。

「ちょっと待ってて!」
和田アキ子のお面を持って、席を外す康之さん。
いったい何が始まるのでしょうか・・・?

7
▲ 2mを超えるアッコさん登場!

衣装に隠れていますが、紐を括り付けたケースを履き、パッコパッコと音を鳴らせながら登場した康之さん。
腕をぶんぶん振り回し、ユニークな動きを見せるアッコさんに、思わず爆笑。

もともとお客さんだったフルート演奏者の人と、康之さんの子どもがお世話になっていたピアノの先生とチームを
組み、フルートとピアノとお笑いのグループ『ちびくろさんぼん』を結成。

毎年、地元の学校や老人ホームを回り、演奏やお笑いで、見る人を楽しませています。
8
▲ 地元の幼稚園で (写真提供:大塲康之 さん)

「喜んでもらいたい、笑ってもらいたいっていうのが根幹にあります。人がにっこり笑っているのを見るのが
好きだから、そのためなら何をやっても、何の恥ずかしさも感じませんよ。」

地元の学校や老人ホームから、絵手紙の講師やお楽しみ会の出演者として呼ばれ、引っ張りだこの康之さん。
本業の酒屋でも、人に喜んでもらおうと色々なことに取り組んでいます。

9
▲ 似顔絵ラベル 持っているのは奥さんの大塲峰子さん

世界にたった1本だけのオリジナル似顔絵ラベル。
注文を受けると、康之さんが真心こめて描いてくれます。

「お客さんの喜び度、満足度で日本一の作り手になりたいです。」と康之さん。

「手渡ししてもらって、渡すお客さんに喜んでもらいたい、主人はこう思う人で、何日も頭を悩ませて
苦労して描いている時があるんですよ。」と、後でこっそり峰子さんに教えてもらいました。

自分の顔と前向きなメッセージが描かれた、世界に1つだけのお酒。
もらったら嬉しいこと間違いなしですね。

10
▲ 楽しいお店です!

酒のバオオは夫婦で経営している酒屋です。
「自分が居て楽しいお店ですよ。」と峰子さん。
「また来たいなと思ってくれるような、人を楽しませるお店作りをしていきたいです。」と康之さん。

そんな康之さんに夢を聞いてみました。
「浜名湖畔に、楽しさいっぱいの素直な国の美術館という名の美術館をいつか建てたいと思っています。
皆がそこに来ると素直になれる、元気になれる、そんな空間作りを目指していきたいです。」

人生を最高に楽しむ考え方。
「今日がいちばん 今が最高!!」
・・・・・・人生楽しいことだらけ!
(大塲康之『大塲康之絵手紙詩画集』より)

1日1日を前向きに、1つ1つの出会いを大切に過ごしていきたいですね。

 

※この記事は2013年8月に公開しました

酒のバオオ
所在地 : 浜松市北区三方原町61-2
連絡先 : 053-439-5877
定休日 : 木曜日
営業時間 : 9:00~21:00
駐車場 : 店舗前
URL : http://www.nb-n.co.jp/~baoo/

 

02_banner

 

究極に美味しいごはんができるまで~器編~ 

$
0
0

「おかわり!」という言葉が好きです。
夕飯にご飯3杯食べます。ダイエットとは無縁のライターゆっきぃです。

いつも何気なく使っている箸や器、私たちの生きるきるエネルギーとなっている食材を
自分で調達して、究極に美味しいごはんが食べることができたら最高!

というわけで、そんな願望を現実にするべく、箸・器・食材を探し求め静岡県内を巡っております。

前回の~箸編~ではヒノキを使ってMY箸を作りました。第2回目は、器作りに挑戦!

どんな大きさ、形の器を作ろうか悩むところですな。
さっそくMY器を作りに、浜松市南区にある『陶族之棲(とうぞくのすみか)へやってきました。

shizufan181_R
主宰 天野芳雄先生

アロハシャツがとっても似合う、天野先生に教えてもらいます。
「泥んこ遊びはした事ある?それと一緒。楽しまないとね。」と天野先生。

天野先生は現在70歳。
37~38歳の時に参加した陶芸体験で、「こりゃハマるな。」と陶芸の道へ。

さっそく工房へ移動します。

shizufan228_R
▲粘土の重さを量ります

約1.3kgの粘土を使います。
この粘土は、滋賀県甲賀市の信楽(しがらき)の土を使ったものです。
どんな器が出来上がるかな~。

shizufan239_R
粘土をこねこね

粘土をやわらかくする為によくこねます。
まるでパンの生地をこねているみたい!

shizufan245_R
▲このまま作品にしてもいいのでは!?

こね終えた粘土を山のような形にします。
タイトルは「富士山」、というのはウソです。

さぁ、いよいよ粘土を電動ろくろ(以下ろくろ)へ移します。

shizufan255_R
最初は天野先生にやってもらうんだ~

ろくろの上に粘土を置き、手に水を付けながら粘土を湿らせます。

shizufan001_R
▲スイッチオン!

ろくろが回りはじめると、グネ~っと粘土の形が横につぶれます。
溶けたアイスクリームみたいな感じ。

shizufan056_R
▲すでに器っぽい!

粘土の中心部に両手の親指を当て、下に向かってゆっくりと押していくとこんな形になります。
ろくろのスピードは右足部分に付いているペダルで調節します。

あっ、このまま湯呑みにしてもいいかも。なんてね。

shizufan070_R
なかなか難しい

内側と外側から粘土を中指で挟むようにして、厚い部分を徐々に薄く伸ばしていきます。

「8時位のポジションでね。」と天野さん。
ちなみに車のハンドルポジションは10時10分ですよ~。

手ひねりはやったことあるけど、ろくろを使うのは初めて。
緊張のせいか手に力が入っちゃう。

shizufan081_R
▲先生に修正を入れてもらいながら形成していきます

ちょっと気を緩めたり、力が入りすぎると粘土がグネグネグネ~と波打ってしまいます。

どんどん大きくなる器。器が大きくなる分、出来上がりへの期待も大きくなります。

▲スパッと!(上動画)

切り弓という道具を使い、縁の部分を一周ぐるっと切りそろえます。
その後ワイヤーで底の部分をカットします。

shizufan093_R
よっこいしょっと・・・

両手でピースをしながら、そぉーっと台から外します。
まだ粘土が柔らかい為、力を入れ過ぎるとグニョっと歪んでしまいます。
ピースして何かを持つのって意外と難しい。

shizufan105_R
▲どんぶりが出来上がったぞー!

天野先生に手伝ってもらいながら、なんとか木の板へ移動完了!
こりゃ~よくばりなどんぶりになってしまった。

よく見るとおでこに粘土が・・・頑張った証だ。よしとしよう。

shizufan118_R
▲ドロドロマン参上!

「汚い~!」とか言わないように。

「作品は、乾燥させてから、1ヶ月に1回まとめて窯で焼くんだよ。」と天野さん。

shizufan138_R
▲こうやって窯へ入れるんだよ

この窯で約1,230℃の温度で焼き上げます。
焼き上げは後日ですが、どのように窯に入れるかを天野先生が説明してくれました。

「焼き上げるときはね、朝の5時に火をつけて、夜の9時までかかるんだよ。」と天野先生。

shizufan148_R
▲割れずに焼き上がりますようにー!

「出来上がりは何色にしたい?」と聞かれ、「どうしようかな~?」と悩む私。

天野さんのアドバイスをもらい食材の色が映える様にという想いを込めて黒をチョイス!

shizufan152_R
完成予想図

天野先生が描いてくれた完成予想図です。
どんぶりの側面には、オシャレに白をかけてもらいます。

「陶芸の魅力は同じものは2つと出来ない事だね。」と天野先生。

完成は1ヶ月後。
自分だけのオリジナル・・・。ニヤニヤが止まりません。

shizufan000_R
MY器完成しました!

じゃじゃーん!ついに届きましたよ~!
届いた小包をオープンする時の気持ちって
なんとも言えないワクワク感。

天野先生が描いてくれた完成予想図の通りに仕上げてくれました。
どんな食材を盛り付けようかな~。
次回、米選び編につづく!


※この記事は2013年8月に公開しました

『工房 陶族之棲・遠江窯』
所在地 静岡県浜松市南区福塚町17-2

大きな地図で見る
TEL    053-442-8699
URL   http://www.touzoku.net/

04_banner

シーズンにつき再登場:神秘的な世界にドキドキ!!柚子の冒険日記 

$
0
0

実は暗くて狭いところが大好きなライター柚子です。
ほら、何となく落ち着くと思いませんか?たとえば押入れとかね!!
そんな私が向かったのは、浜松市北区にある『鷲沢風穴(わしざわふうけつ)』。


▲木々に囲まれた場所にひっそりあるんです

夏休み、涼を求めて家族と御殿場の風穴に行ったなぁ~。
何だか懐かしい気持ちになりながら風穴の前にやってきました!!
それでは本日、一緒に風穴を探検してくれる方をご紹介いたします。


▲鷲沢風穴  スタッフ:小山 忠昭(こやま ただあき)さん

「地元のことならお任せあれ!!」頼れる鷲沢風穴のスタッフ、小山さん。
さっそく鷲沢風穴について教えていただきました。

「2億5千万年前の石灰岩地帯に形成された鷲沢風穴は、浜松市北区にある竜ヶ岩洞のように規模は大きくない
けれど、学術的に価値のある洞窟と言われています。
浸食の仕方が変わっていて、人の手を加えるのを最小限にしているので自然がそのまま残っていることも特徴です。」

発掘前は、岩と土が被さっていて洞窟があるとは知られていなかったそうです。
昭和59年に洞窟の発掘調査が始まり、地域の皆さんと発掘調査の方々が協力して昭和61年に鷲沢風穴の公開
ができるようになったんだって。


▲意気込みは十分!!

まずは風穴入口で記念撮影~。
やる気満々!!ヘルメットを被って、これから風穴探検に行ってきます。


▲カレンの広場、発見!!

洞窟内の温度は年間通して15℃
窪地にある鷲沢町は、冬場5℃前後になるそうなのでそう考えると風穴の方が暖かいんですよね。

洞窟内は石灰岩。ゴツゴツ、何だか変わった触り心地がします。(行ったらぜひ触ってみてね)
でも、足元は想像以上に歩きやすくて子どもたちも安心して入れますよ。
名称の書かれたプレートもあるので、とってもわかりやすいです!!


▲柚子隊員、何かを発見したようです!!

ナメクジ街道」…まさかここをナメクジが通ったりするの?
謎は深まるばかり、ならば聞いてみましょう!!ということで、小山さんに聞いてみると…
「なんでだろうね?」首を傾げる小山さん。

なぜ、ナメクジ街道と名付けられたのかは謎のままだった。


▲「地獄谷」は奥深く、暗闇が続く?

探検スポットです。子どもはもちろん、大人もワクワク~。
ただ奥は真っ暗で怖い雰囲気が漂っています。
途中までは大人の方でも入れるので、勇気のある方は入ってみてね!!(←私は挫折しました。)


▲体が入りきらないです

入ってみました!!その結果…、
上半身だけは入ったけど、お尻はガッツリ飛び出てます。

後ろからは、小山さんの笑い声が聞こえます。
とりあえずわかったことは、「ここは大人が入れるサイズでない」ということです。


▲ちょっと気になる子

まるで河童のような風貌。
その周りには…お賽銭。ということは、ここ鷲沢風穴の神様なのかな?
深く考える私を見て、「どうだろね?」と笑う小山さん。
とりあえず拝んでおきましょう!!


▲さっそく、実践!!

「ここの階段が急だからね~。後ろ向きで降りるんだよ。」と小山さんからのアドバイス通り実践。

しかし、後ろ向きで降りるのは意外に怖いものなんですよ!!
一段一段足場を確かめる。普段、階段を踏み外してよくコケる私はかなり必死ですよ。


▲水平天井を押し上げてる?

鷲沢風穴のウリでもある、「水平天井」。
洞窟の中がほぼ平らになっていることは、全国的にも珍しいことなんだって!!

朝一(8:30頃)で入場すると、この水平天井で休んでいるコウモリに出会えるそうです。
ちなみに昼間はどこかにお出かけしているんだって。


▲子ども心をくすぐる

胎内くぐり」と書かれたこの場所。
ここは子どもが這って中に入っていくようなところなので、残念ながら大人の私は入れませんでした。
あぁ…、私が20歳若かったら絶対挑戦するのになぁ~。

お子様連れで行く方は、汚れてもいいように着替え持参で挑戦してみてください!!


▲フレアテックペンダント

う、美しすぎる!!(まるで宝石みたい)
目の前には神秘的な世界が広がっています。


▲探検終了後、1杯いただきます!!

鷲沢風穴の名物『天下の名水』。この『水』はただの水ではないんですよ~。

風穴(石灰岩の中を通って)から湧き出ている水なので、舌触りもまろやか!!
とっても人気があって観光客はもちろん、地元の方々も生活水として活用しているそうです。

地元の方々からも愛される水を生み出す鷲沢風穴。
年間通して楽しめる場所なので、私もまた行ってみたいな。

※この記事は2012年10月に公開しました。

『鷲沢風穴』
所在地:浜松市北区鷲沢町428
TEL:053-428-2965
営業時間:8:30~17:00 (11月~2月 8:30~16:00)
定休日:7月~8月/無休、3~10月/水・金曜日
入場料:大人 400円、 子供 200円
URL: http://www.geocities.jp/nemurusleep/html/kankou/washizawa.html


茶道部部長はエストニア人『オイスカ高等学校』  

$
0
0

花嫁修業として、お花やお茶くらいは習って置くべきだ。
そんな事を気にしなくなった(?)世の中の女子の皆さん。私もその1人です。

突然、お茶会に呼ばれたら作法なんて分からないよ。なんて人も多いのではないでしょうか。

高校生のうちから茶道を部活動で学んでいる留学生がいるという話を聞き、
ライターすずは、浜松市西区にある『オイスカ高等学校』へやってきました。

DSC02218_R
オイスカ高等学校

JR東海道線「浜松駅」からバスで約35分。
田んぼや畑が広がるのどかな景色の中に、オイスカ高等学校はありました。
DSC02290_R
茶道部のみなさん(前列左:鬼石郁子先生、左から4番目:山崎寿栄先生)

赤い浴衣を着ているのが東ヨーロッパのバルト3国の1つ、エストニアからの留学生、ニケ・レインタムさん。
茶道部部長を務めていましたが、夏休み前に引退。

「引退後も、たまに部活に参加しています。」とニケさん。
引退したのに部活動に参加しているなんて、本当に茶道が好きなんですね。

DSC02220_R
ピーンと張りつめた空気

部活の時間が始まると、和気あいあいとした雰囲気から一転。
みんな突然真剣な表情になり、なんだか、ついさっきとは違う人の様。

DSC02222_R
ピンと背筋が伸びています。

お茶をたてているのは鈴木くん(2年生)。
茶道部に男子生徒がいるなんて珍しいと思ったら2年生は女子3人、男子5人。
キリッとした振る舞い、高校生とは思えません。

DSC02231_R
「お手前頂戴いたします。」

鈴木くんが立てたお茶をいただいているのは、中学生の頃も茶道部だった池野さん。
茶碗を持つ所作にも慣れています。
いい大人なのに、まったく作法を知らない私。勉強になります。

DSC02234_R
新部長:高橋くん(2年生) 旧部長:ニケさん(3年生)左から

制服ではなく、浴衣を着ているニケさん。やっぱり洋服ではなく和服だと雰囲気が出ますよね。

新部長の高橋くんは「落ち着きがなく、きっちりしていない所を直せたらと思い入部しました。」と言っていましたが
お茶をいただいている時の高橋くん、落ち着いています。

DSC02280_R
縫い目がとてもキレイ

赤い浴衣がよく似合っているニケさん。「色は自分で選んだんですか?」と聞くと、
「知り合いのお母さんに教わって、この浴衣は自分で作ったんです。背中以外は全部手縫いなんですよ。」
ええっ~!自分で作ったとは凄い。
しかも、2年半前に来日したのに、日本語がとても流暢でビックリしてしまいました。

「入学当初、ダンス部に入っていたのですが、今の日本の文化ではなく昔の日本の文化を知りたいと思い茶道部に
入部しました。恥ずかしがり屋で人前に出ることは苦手だったのですが、茶道を習ってからは、
集中力が付き、心を落ち着かせられるようになり人前に出ることも苦手ではなくなりました。」とニケさん。

 

DSC02270_R
お茶券

「文化祭めひるぎ祭のお茶会用にお茶券を作っているんですが、生徒たちが考えたデザインが
とてもステキなんですよ。毎年、取っておいてあるんです。」
と山崎先生がファイルを持って来てくれました。

特にお気に入りのお茶券を見せてもらうと、どれもデザインが凝っていてかわいい。
お茶会が終わった後も、飾っておきたくなりますね。

P1060984_R
お茶会(写真提供:オイスカ高等学校)

校内での活動だけでなく、チャリティイベントや地元の老人ホームのイベントなどでもお点前を披露することもあります。
系列の専門学校に来ている留学生たちに、茶道部の生徒たちが、和室への入り方、座り方、 お茶碗の持ち方、
お茶をいただくときの言葉などをレクチャーしたりと、日本の文化を知ってもらうためのお茶会も開いています。
部員のみなさんは、お茶会の時には浴衣を着る為、自分で着られるように練習もするそう。

茶道はお茶を上品に飲むだけではなく、落ち着いた所作や心を身に付けることにもなるんですね。
日本の良い文化が、もっと世界に広がっていくといいな。
まずは、浴衣を1人で着られるように練習してみよう。

 

 

※この記事は2013年8月に公開しました

『オイスカ高等学校』
所在地:浜松市西区和地町5835

大きな地図で見る
TEL:053-486-3011
HP:http://www.oisca.ed.jp/

「次世代に残したい枕」で心地いい眠りを

$
0
0

みなさん、どんな枕を使っていますか?ちゃんと眠れていますか?
最高で14時間位寝続けた事があります。ライターゆっきぃです。

ちょっと気になる枕を発見してしまいました。
お茶の葉が入っている枕。一体どんな効果があるのだろう。

浜松市北区引佐(いなさ)町にある
『スローライフショップ 金指(かなさし)ガーデン(以下金指ガーデン)にやってきました。

shizufan006_R
たくさんの植物に囲まれています

自然に溢れていて、とっても癒されますね。
庭先には、ラベンダーやアサガオなどの草花がたくさん咲いています。
さっそくおじゃまします。

shizufan056_R
代表取締役 内山正子さん、娘さんの浅田モモさん、お孫さんの浅田レイラちゃん

親子3代でお出迎えして頂きました。

東京都に住んでいるモモさんが育児休暇でレイラちゃんを連れて帰ってきているとのことで、とっても賑やか!
金指ガーデンでは、主にお茶やお米などの自然素材を使った商品の企画販売をしています。

さっそく作っているところを見せてもらいますよ~。

shizufan005_R
枕製作中です

モモさんも正子さんのお仕事を手伝って、2人で作っていました。
不織布と呼ばれる布に何かを詰める作業をしています。
1つ1つ手作りなんですね。

※不織布とは・・・繊維を織らずに絡み合わせたシート状のもの

shizufan010_R
▲何が入っているのかな?

枕は3つの部屋に分かれていて、両サイドに茶葉が100gずつ入っているそうです。
真ん中にも何か入っているけど何だろう?   

shizufan008_R
ふかふかの茶葉

枕に使用しているのは、静岡県産の「茶ケバ」と呼ばれる、茎茶を作る時に剥いだ皮です。

触った感じはとってもフカフカ。
フワッと香るお茶の良い匂い!なんだか心が落ち着きます。

さっきから気になっている、真ん中に入っているものはどうやら茶ケバではないみたい。
なんだろな?

shizufan049_R
この黒い石はなんでしょう?(上写真)  

ただの石ころではありません!
これは、トルマリンの原石(以下トルマリン)、宝石の一種です。

パワーストーンの数珠にも使われている石ですね。
いつも肌身離さず腕にパワーストーンを付けている私としては興味深々!

shizufan023_R
トルマリンを詰めるモモさん  

トルマリンは、日本名で「電気石(でんきせき)」とも言われ、
私たちの体の中にたえず流れている電気(生体電流)とほぼ同じレベルの微弱電流が発生しているのだそうです。

このトルマリンを、枕の中央に入れます。 

shizufan042_R
スススーッ

茶ケバとトルマリンを詰め終えたら、不織布をもう1枚重ね、ミシンで口を閉じます。

中身が出てこないようにしっかりと縫います。

shizufan014_R
トルマリン枕 1,500円

かわいいカバーを付けて出来上がりです。
トルマリンの効果は永久的。100年や200年で電気石としての効果が無くなる事はないそうです。

「新陳代謝が活発になって、自律神経の乱れが調整されるといわれていて、私も使っているんだけど、スッキリ目覚められるのよ。」と正子さん

100年も200年も効果が続くってすごい事だよね。
「まさに次世代に残せる枕ですね!」と正子さん。

「でもさ、代々受け継がれた枕とかやだよね(笑)」とモモさん。

shizufan019_R
むにゃむにゃ・・・

図々しくも枕を使わせてもらいました!仕事を忘れ、寝そうになる私。
枕の高さもちょうどいいし、なによりお茶の香りが心地いいんです。

真ん中のトルマリン部分がくぼんでいるので、頭にピッタリとフィット。

「軽いからどこかへ出かける時に一緒に持っていけるサイズだな~。」といろいろ使い道を考えるワタシ。

「緑茶に含まれるテアニンにはリラクゼーション効果があり、安眠できるんですよ。あとは、消臭効果もあるから自分から出しているニオイも消臭してくれるの。自分のニオイで寝られないという人にもオススメね。」と正子さん。

この他にもトルマリンの部分に炭を入れた枕もあるのだそう。

shizufan037_R
手作りの保存食がいっぱい

金指ガーデンでは、季節にあった食材などを利用した料理教室などのワークショップも開催しています。
テーブルの上にはキンカン、甘夏、ウメなどの手作り保存食がたくさん置いてありました。
こうやって並べてると、とってもオシャレ!
私も女子力を上げる為に習いに行かなきゃ。

トルマリン枕は竜ヶ岩洞の直営売店で販売中です。
直接電話での注文も可能ですよ。
朝が苦手な私もお茶とトルマリンの天然パワーでスッキリと目覚めるぞー!




※この記事は2013年8月に公開しました

『スローライフショップ 金指ガーデン』
所在地 静岡県浜松市北区引佐町金指858-2

大きな地図で見る
TEL    053-542-3477
定休日   なし
URL  http://m-slow.jimdo.com/

04_banner

 

 

 

 

満を持して毎日OPEN!東山いっぷく処(オチャヤプラ番外編)

$
0
0

先日、世界農業遺産・茶草場(ちゃぐさば)農法の取材で掛川市を訪れた際に立ち寄った
東山(ひがしやま)いっぷく処』。
,
土曜日と日曜日だけ、茶農家のみなさんで当番を決め、東山茶の呈茶を行っていたのですが、
なんと、2013年8月から翌年4月13日迄暫定的に無休での営業(年末年始を除く)するという情報を聞きつけました。
,
お茶好きを名乗るには、まだまだ未熟な私ライターいなですが、
静岡県のお茶を楽しみたい、という気持ちにウソはありません。
,
shizufan000_R
▲道の駅掛川に「東山いっぷく処」へ向かうお客さんがこんなにたくさん
,
茶草場が世界農業遺産登録に至ったその立役者、静岡大学大学院農学研究科・稲垣栄洋(いながき ひでひろ)教授と、
遠来人(えんらいと)の会」と「在来の味を愉しむ会」のみなさん。
,
稲垣教授が茶草場PRの為に、みなさんを案内しながら東山いっぷく処へ向かうそうなので、私もご一緒させてもらいます。
,
shizufan001_R
▲世界農業遺産について稲垣教授が説明
,
立ち寄ったのは、掛川市東山の茶草場スポット。
茶草場とは、茶畑の脇や山間部に点在する草刈り場のこと。
1年に1回、茶草場で刈り取ったススキやササを主体とした草を、茶畑の畝(うね)間に敷き草とするのが茶草場農法
,
美味しいお茶を作る為、長年続けてきたこの農法が、結果として生態系の保護につながり、
生物多様性が保たれていることが世界に認められたことで、世界農業遺産として登録されました。
,
shizufan002_R
▲茶草場と茶文字の関係は
,
静岡県では当たり前の光景の1つとなっている粟ヶ岳(あわがたけ)の茶文字
昭和7年(1933年)に植林することによって描かれたこの茶文字は、
茶草場の中心に作られたものだそう。
,
あの茶文字の周りも茶草場だったんですね。
,
shizufan003_R
▲このテントはもしかして、変わったお茶が飲めるのかな?
,
目的地、『東山いっぷく処』へ到着!
この日は特別に、駐車場にも呈茶スペースがあります。
,
shizufan004_R
▲富士東(ふじとう)製茶 青年部のみなさん
,
出てきたのは、富士東青年部のみなさんが復活させた在来茶の「加久良(かくら)」。
,
このお茶は、粟ヶ岳中腹で荒廃していた在来茶園を2006年の春に整備しなおし、
2007年の春以降採れるようになったもの。加久良という名前は茶園のある土地の名前から取ったそうです。
,
shizufan005_R
▲お茶らしいお茶の味、興味深いです
,
優良品種の「やぶきた」が登場する以前のお茶といえば、各地域に自生していたものを栽培していたそう。
在来茶は芽伸びが良いものと悪いもの、緑の濃いものと薄いもの、樹勢の強いものと弱いものが入り混じっていたため、
収穫量が安定せず、栽培、管理が困難だったそうです。
,
「やぶきたが普及するより前、日本人の多くが口にしていたお茶らしいお茶の味」というフレーズが印象的でした。
,
shizufan006_R
▲在来茶って、飲んだことないかも
,
参加者のみなさんも次々と出された茶碗に手を伸ばします。
私も一緒にいただきます。
,
最初の印象はとにかく強烈な濃さ。味も香りもパンチがあり、キリッと引き締まった口当たり。
個人的には渋みも効いているように感じましたが、渋くないと言っている人もいて、
人によって感じ方が、かなり違う様子。
,
shizufan007_R
▲ゲリラ豪雨!少し曇ってたからなぁ
,
山の天気は変わりやすい。突然の豪雨に全員店内に避難です。
,
shizufan008_R
▲室内で東山茶を使った抹茶羊羹(ようかん)の試食
,
30人以上が一斉に入ると、さすがに少し窮屈ですね(汗)。
店内では加久良の呈茶と一緒に振る舞われる予定だった抹茶羊羹をみんなで試食。
,
突然の雨ですが、美味しいお茶と茶菓子でみなさんの表情も満足気です。
,
shizufan009_R
▲さっきまでの大雨が嘘みたい
,
30分ほどで雨があがり、綺麗な青空になりました。
テントが大変なことになっています。
,
shizufan010_R
▲稲垣教授(写真中央)と記念撮影
,
地元の子たちが夏休みの自由研究の為に来店しています。稲垣教授のお誘いでみんなで記念撮影。
生産に関わる人たちの言葉や、背景にある話を聞きながら飲むお茶はまた格別。
,
生産者と直接触れあう事が出来る直売所の醍醐味です。
,
shizufan012_R
▲暑くなってきたので「生粋東山茶」の冷茶でいっぷく
,
東山いっぷく処で、自由にいただける「生粋東山茶」の冷茶。
キンキンに冷えていて美味しい。爽やかなうま味で汗もスッと引いていく気がします。
,
茶草場農法という手間のかかる農法に支えられた東山のお茶、本当に美味しかった。
この味に慣れると、麦茶や烏龍茶のティーバッグにはちょっと戻れないかも。
これは掛川市へ定期的に通い決定かな?
,
東山いっぷく処のみなさん、また遊びに来ます!
,
,
,
※この記事は2013年8月に公開しました
,
東山いっぷく処
所在地:掛川市東山1173-2
定休日:年中無休
TEL:0537-27-2266
URL:http://ippukudokoro.hamazo.tv/
,

大きな地図で見る

天竜川に海の駅!?天竜相津マリーナ 

$
0
0

学生時代、体育の授業でカヌー教室に参加したことがあります。ライターゆっきぃです。
水遊びって、なんでこんなに楽しいんだろう。
時間を忘れて遊ぶって大切だよね。

仕事を忘れて思いっきり楽しむぞ~!(ダメ?)
ということで、浜松市天竜区にある「天竜相津(そうづ)マリーナ」へやってきました。

shizufan010_R
天竜相津マリーナ

天竜相津マリーナは今年(2013年)で創業25年。

天竜区が、平成17年に合併して浜松市になる前、まだ天竜市だった時代に、
天竜川河口から30km地点の山間部から平野へ流出する地点に建設された
『船明(ふなぎら)ダム湖』を有効活用しようと、作られた施設です。

shizufan035_R
スタッフの竹内崇士(たかし)さん

麦わら帽子がトレードマーク(?)の竹内さん。
「ここはね、別名はままつ・ふなぎら湖 海の駅っていうんだよ。」
道の駅は知ってるけど、海の駅って初めて聞いた!
海の駅は、日本各地に147ヶ所(2013年4月現在)あるんだとか。

天竜相津マリーナでは、1人乗り、2人乗りのカヌー、足漕ぎボート、手漕ぎボートなどが楽しめます。

今日はカヌーに挑戦しちゃうよ~。
さっそく外へ出て、艇置場(ていちじょう)へ!

shizufan041_R
カヌーがいっぱい!

「何色のカヌーがいい?」と竹内さん。

う~ん。静岡といえば・・・?ミカンだな。

ということで、オレンジ色に決まり~。
みなさんだったら赤色・青色・黄色・オレンジ色のどれを選びますか?

shizufan051_R
▲真剣・・・

ライフジャケットを装着し、竹内さんに乗り方を教えてもらいます。

「小学校1年生から楽しめます。初心者でも大丈夫!クロールするようなイメージでやってみて。」と竹内さん。

ぎこちない動きながらも「こうですか?」と、カヌーに乗っているイメージを膨らませながらマネをするワタシ。

shizufan058_R
よいしょ、よいしょ

カヌーの前後に付いている持ち手を握り、竹内さんと川までカヌーを運びます。

川に浮かんでいる黄色い足漕ぎボート、通称「ぴ~ちゃん」にも乗ってみたくなっちゃうよね。

shizufan061_R
心配・・・

「こうやって乗り込むんだよ~」とお手本を見せてもらいました。
竹内さんがひっくりかえったらどうしよう!と余計な心配をするワタシ。

パドルでカヌーを固定しながらお尻をスライドさせていき、乗りこみます。

shizufan062_R
▲グラグラするよ~!

「よっこいしょ。」とカヌーをグラグラさせながら教えてもらった通りにいざ実践。
おっ、意外にすんなり乗れたぞ!

「曲がり方や、止まり方はやりながら覚えてね~!いってらっしゃ~い。」と竹内さん。

shizufan064_R
▲しゅっぱーつ!

岸を離れた瞬間グラッとしたけど、なんとか出発。
おっかなびっくりパドルを漕いでいたらグルグルグルグル回転・・・

徐々に慣れてきて前へ進める様になりました!

「上流の方に、滝があるよ。涼しくて、気持ちがいいよ。たまに大きな魚が泳いでたりするから、ぜひ行ってみてね。」と竹内さん。
これは見に行くしかないでしょ。
普段の行いが良ければ(?)大物の魚に出会えるみたい。

「クロール、クロール」と唱えながら川の上流へと向かいます。

shizufan071_R
▲何か見えてきたぞ!

スイスイ漕いで行くと建物を発見しました。
ちょっと寄ってみよう!

shizufan127_R
▲バーベキュー場

天竜相津マリーナのバーベキュー場でした!
朝から家族連れなどで賑わってます。
私もバーベキューやりたくなっちゃったよー。

「バーベキュー場は穴場だと思うよ。アウトドアの初心者コースみたいな感じで、気軽に来てもらいたいな。」
と竹内さん。

shizufan111_R
▲竹内崇士(たかし)さんと、「おじいちゃんスタッフ」こと、内山京(たかし)さん

「ダブルタカシだよ!イェーイ!」と2人でポーズを決めてくれました。
ちなみに、内山さんはなんと今年で81歳。

「内山さんの鮎を焼いている姿が最高にカッコイイんだよ~。」と竹内さん。
今度は鮎を食べに来よっと。

shizufan083_R
▲涼しげな写真でお楽しみ下さい~♪

お目当ての滝を発見!水がとっても透き通っていて、魚がいっぱい泳いでいるのが見えるよ~!
思わず水をすくい上げてはしゃいでしまったわよ。

なにやら、楽しそうな声が聞こえてきました。

shizufan119_R
▲浜松市 鈴木さんご一家

「親戚同士で、毎年子ども達を連れて遊びに来てます!」とのこと。

子ども達がとっても元気!「カメ乗りたーい!」と叫んでましたが・・・カメ?

ぴ~ちゃんの事かな?

shizufan001_R
トンネル発見!

洞窟のようなゴツゴツしたトンネルを発見しました。
中に入ると、ひんやりしていて涼しいんだな~、これが。

昔、ここのトンネルにはトロッコが通っていて、木材を運んでいたのだとか。
線路はもう無いけど、歴史を感じるね。

shizufan139_R
ぴ~ちゃんも気持ちよさそう!

ぴ~ちゃんは果たして白鳥なのか、アヒルなのか、はたまたカメ(?)なのか・・・
それはみなさんで確かめてみて下さい。

ぴ~ちゃんの左後ろに見える屋形船で宴会も出来るって竹内さんが言ってたな。
次は友達を集めて飲み会でも開催しちゃおうかな。




※この記事は2013年9月に公開しました

『天竜相津マリーナ』
所在地 浜松市天竜区相津85-2

大きな地図で見る
TEL    0539-23-0544
営業   午前8時30分~日没
定休日 3月~11月は無休/12月~2月は、土日、祝日のみ営業
駐車場 無料
URL       http://www.umieki.com/index.html

04_banner

 

 

ワイン好きのあなたへ。100%天然貯蔵庫 

$
0
0

ディナーでオシャレにワインを飲む事に憧れています。
酒は飲んでものまれるな!ライターゆっきぃです。

先日取材に伺った、浜松市天竜区天竜相津(そうづ)マリーナで、
「ここのすぐ上に面白いワインセラーがあるから、ぜひ行ってみて!」と教えてもらいました。

面白いワインセラー?どんな風に面白いんだろう・・・
行ってみるしかないでしょ!

shizufan018_R
▲おっ、あったぞ!

天竜相津マリーナ前でキョロキョロと周りを見廻すと・・・すぐ向かい側に看板を発見!

shizufan020_R
▲ワインのボトルが並んでるよ~

階段にワインのボトルが並べてあって、まるで道案内をしているようだね。

「こっちだよ~。」と言わんばかりのワインボトルに導かれ、階段を元気よく駆け上がると・・・

shizufan011_R
おっきい扉が!

「ここは本当に日本なのか!?」と思わず声に出してしまったワタシ。
『浜松ワインセラー』に到着です。

迫力あるな~!大きくて重厚な扉。

まさか、ここは・・・トンネル

shizufan014_R
▲スタッフの中井誠さん

「ようこそ!いらっしゃい~!」とノリのいい中井さんがお出迎えしてくれました。
関西出身なんだって!ノリの良さに納得。

浜松ワインセラーは、開業に至らなかった幻の鉄道、『佐久間線』の跡地、
天竜区の相津トンネルを利用して作られたワインセラーなのです。

※佐久間線・・・旧国鉄が二俣線遠江二俣駅(現天竜二俣駅)と飯田線中部天竜駅を結ぶ路線として
建設を計画し、着工しましたが国鉄の改革とともに計画は幻と消え、開業に至らなかった鉄道

shizufan028_R
奥までなが~く続いています

思わず「ヨーイ、ドン!」と走り出したくなったよ。
なが~~~~く続く1本道(トンネルだもんね。)
トンネルの壁に沿って色々な種類のワインが販売されているよ。

そういえば、トンネルの中に入った瞬間スース―したよ。
ひんやりしていて快適~!これが天然の涼しさだなんて信じられないな。

shizufan031_R
ヒンヤリ~!!

取材時(8月中旬)の気温は33.4℃、トンネルの中は15℃です。

「トンネルの中の温度は常に15℃~17℃、湿度は70%~80%に保たれていて、
ワインを保存するのにはベストな気温、湿度になっているんです。夏は涼しく、冬は暖かいんだよ。」と中井さん。

「ワインを貯蔵するのに必要な条件」に適した温度なんだって。

トンネルの入り口を重厚な木の扉で閉めることで、トンネルの内部は入口から
最深部まで、ほぼ一定温度に保てるのだそうです。

shizufan033_R
鍵の付いたラックがずら~っと並びます。

ずら~っと並んだラックの中に、静岡県内外のお客様から預かっているワインがぎっしり入っています。
このラックは浜松市産の天竜杉を用いて、浜松ワインセラーで手作りして設置しています。

1ラックのサイズは、幅80㎝、高さ70㎝、奥行50cm、ワインボトルが100本前後入る大きさです。

「仲間同士で1ラック借りて、バーベキューの時に出して行ったりするお客さんもいますね。」と中井さん。
使い方も色々ですね。

shizufan049_R
試飲もできるよ~

浜松ワインセラーは一般のお客さん大歓迎です。
遊びに来たついでにトンネル内で涼みながらワインを探すって、なんだか贅沢な気分♪

中井さんはソムリエワインアドバイザーというソムリエ協会認定の資格を持っていて、
ワインの特徴、味、どんな料理に合うかなど、色々と教えてもらうことが出来ます。

きっとお気に入りのワインが見つかるはず!
浜松ワインセラー内で、ワインの販売もしています。
ワインって高いイメージがあるけど、とってもお手頃な値段のワインもあるから私でも買えるな。むふふ。

フランス、イタリアをはじめ、スペイン、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、アメリカから輸入した、全銘柄約140種類、
夏にぴったり(?)の、スパークリングワインもあります。

shizufan001_R
何種類も用意されています

適温に冷えているワインをググッと試飲。
飲みすぎ注意ですよ~。お客さん!

shizufan004_R
開放的~!!

緑の景色に囲まれながら飲むワインは最高だろうな。

鉄橋の上にはテラス席があるんです!
吹き抜ける風がとっても気持ちいいよ~。

shizufan006_R
気分はソムリエ(?)

テラス席に座り、ワインの香りを楽しみます。
外で飲むワインって、なんかいいよね。

「ちょっと場所がわかりにくいかもしれないけど、たくさんの人に来て頂きたいです!」と中井さん。
たしかに秘密基地へ向かう気分だったな。

普段あんまりワインを飲む事ないけど、浜松ワインセラーでひんやりと涼みながら
お気に入りの銘柄のワインを探しに来よう。


※この記事は2013年9月に公開しました

『浜松ワインセラー』
所在地 浜松市天竜区大川相津トンネル

大きな地図で見る
TEL    053-924-0089
URL   http://www.tabi-ru.co.jp/cave/

【ワインセラーの借入をご希望の方は↓へ】

『地域産業観光研究会』
所在地 浜松市天竜区横川160
TEL    053-924-0089

【ワインラック利用料金】
1年間 1ラック 12,900円(保険料込み)
3年間 1ラック 35,550円(保険料込み)

※ご利用にあたっては、ご利用に伴う契約を締結いたします。
※ご利用契約締結以降会員となります。
※一般のお客様もワインセラーでワインをお求めになれます。

04_banner

 

 

 

Viewing all 116 articles
Browse latest View live